書店へ行くと、さまざまな幼児教育の本が並んでいますね。天才児の育て方なんて本を見かけると、ついつい手に取ってしまいます。赤ちゃんの頃のママのひと手間で、将来的に、子供が苦労して勉強しなくてすむなら、そんな有難いことはないですよね。
でも、幼児教育も種類が多すぎて何がいいのかわからない、というママさんも多いのではないでしょうか。
それぞれの良さと特徴をまとめてみましたので、自分の子にあった幼児教育を見つけてみて下さい!
七田式教育
いわゆる右脳教育の定番と言われる七田式。実は、私も、縁があって、一人目の子に右脳教育をかじらせました。
やさしくてあいさつもちゃんと出来る子。
覚えが早くで誰とでも仲良く出来る子。
そして、お勉強も出来て、いつもニコニコしている子。
そういった子供を育てるメソッドです。
「知育」「徳育」「体育」「食育」の4本の柱をもち、お受験のための学習ができる子ではなく、心と体の健康を共に考えていくということです。
七田式は胎教から始められますが、始めるのに遅すぎるということはなく、それぞれの月齢年齢に合わせたメソッドが用意されています。
興味のある方は、創始者・七田眞氏の本を読んでみるのもいいかもしれません。
久保田メソッド
久保田メソッドは、脳科学に基づいた育児法とされています。
「脳が飛躍的に成長していく0歳から3歳までの手のかけ方が大変重要になってきます。逆に、この時期までに脳の基礎を作ってさえおけば、その後、保育園、幼稚園、小学校と進んでいくときに、それほど苦労しないはずです。」という久保田カヨ子さんのお言葉と共に、子育てを最大限に楽しむコツのようなものを紹介されています。
例えば、「いないいないばあは記憶力を鍛える」ということや、「抱っこよりもおんぶがいい理由」など、昔ながらの子育て法を脳科学的に捉えて、説明してくれます。
昔ながらの子育て法なので、比較的導入しやすいメソッドです。
モンテッソーリ教育
世界中で支持され、教育界にもっとも影響を与えたと言われるモンテッソーリメソッド。
自由に個別活動、子どもの中の自発性を重んじる、縦割りクラスという3つの特徴と、生活の練習、感覚教育、言語教育、算数教育、文化教育という5つの分野のお仕事があります。
内容だけ見ると、小学校就学前には難しそうな感じもしますが、あくまで、子供が興味を持って取り組むことと、自分で納得がいくまで繰り返すことというのが、大きい特徴のように感じます。
また、感情の起伏が大きかった子供が、落ち着いた子になる、など、与えすぎない、関わりすぎない、というのは、子どもを抑圧から解放させて、自由にさせることで、かえって心を落ち着かせることができるメソッドのようです。
私の個人的なイメージでは、モンテッソーリ教育の幼稚園に通っているお子さんは、廊下は右側を歩く、というような、基本的なルールをきちんと守れる子、という感じです。
なにより、Facebookのマイケル・ザッカ-バーグ、Googleのサーゲイ・ブリン、ラリー・ペイジ、英王室のウィリアム王子とヘンリー王子など、なかなかの著名人たちが、この教育を受けています。
シュタイナー教育
最近、ちょっと話題になっているシュタイナー教育。俳優の斎藤工さんが、シュタイナースクールを卒業されたということですね。
シュタイナー教育とは、、子どもの体と心の発達観に基づく12年間の体系的なカリキュラムで、知性だけでない子どもの心や体、精神性をも含めた全人教育を目指し、そのためには教育そのものが芸術行為であることが大切だという考え、の教育法です。
何か難しそうな感じがしますが、子供の目に見えるもの、耳に届く音、触れる物、口にするもの、など、とにかくナチュラルな物であるということが大前提です。
また、教育カリキュラムもかなり独特です。
幼児教育にあたる、7歳までは身体の成長と毎日の生活のリズムを重視して、無意識的にも「(私の周りの)世界は善であふれている」ことを子どもが理解するような教育を目指すということで、数字、言語といった一切のことを、教えません。
お受験に奔走するママさんたちから見たら、かなり異質の教育に見えると思います。
まとめ
早期幼児教育にはいろいろな種類があり、色々なメリットデメリットがあります。
私は、七田式に基づいた右脳教育を長女へ与えていましたが、とても満足しています。その反面、第二子の長男にはシュタイナー教育を受けさせたいと思っています。
どちらにも良い面があり、魅力的であり、どちらにも、悩んでしまうポイントがあります。
また、早期教育自体が、全く意味をなさないという意見もあります。
意味をなさないだけならまだしも、デメリットとして、子供の負担になってしまうという部分が少なからず出ると言われます。
早期幼児教育を受けさせることが、親が期待しているということとイコールだからですね
それぞれのメリットデメリット両方を理解して、お子さんに合った教育を選んであげて下さい。また、その際も、上を目指すのではなく、その子のレベルに合った、「丁度いい」を選んであげてください。
大切なのは、親と子の心の通わせ方なんですね。