知りたい、無痛分娩の真実!本当に痛くないの?

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今、芸能人でも多くのママが選ぶ、無痛分娩。欧米ではかなりの比率で選ばれています。でも、無痛っていうけど、本当に痛くないの?とか、赤ちゃんに影響はないの?とか、心配なママも多いはず。気になるママさんの為に、実際の体験談を集めてみました!



全く痛くなかった、大成功のAさん

お一人目を自然分娩で出産されたのですが、30時間に及ぶ難産だっため、心身ともにボロボロの状態で、産後うつのようになってしまったAさん。4年を経て、二人目を授かり、上の子の育児もある中で産後うつにはなってられないということで、ご主人と相談して無痛分娩へ。
出産日を決めて、前日から入院、麻酔とバルーンの挿入をし、当日、出産へ。
陣痛促進剤投与からすぐ陣痛が始まり、麻酔を入れ始め、あれよあれよの間に赤ちゃんとご対面となったようです。
一人目の時と比べ、全く痛みがなく、産後も自分でスタスタと歩けるほど元気。
副作用で、少し頭痛が出たようですが、大したことはなかったようです。

一人目の体験があったからこそ、決意した無痛分娩は大成功だったようです。
気になる費用は、自然分娩+9万円。
旦那さまが理解のある方で、また、ご両親、義両親が無痛分娩に対して偏見もなかったとのことでした。

緊急無痛分娩に切り替えたBさん

お一人目の出産で、義母に「無痛で産むなんて楽したらいけない」と反対されたBさん。
旦那さんはどちらでもいいというどちらの肩も持ちたくないタイプで、結局、説得しきれなかったため、自然分娩へ。
夜中に、破水したため、産院へ行くと、陣痛も始まり、そのまま出産という流れに。
ところが、子宮口が全く開かず、陣痛も5分間隔より縮まらず、昼前に促進剤を入れるかという話が出たところ、Bさんの体力の消耗を心配した旦那さんが、麻酔を入れるようにお願いし、もちろんBさんも同意し、緊急無痛分娩に。
麻酔導入後、促進剤も足したところ、子宮口が全開大になり、無事出産となったそうです。
彼女は、念のために、無痛分娩対応の産院を選んでいたことと、平日の昼間で、麻酔科医がいたことが幸運でした。
もし、無痛分娩に対応できなかったら、緊急帝王切開になるところです。
麻酔後は全くなにも感じなかったというBさんも、赤ちゃんが子宮口から出ていく感じはわかったということで、無痛分娩にして良かったとのことです。
日本ではまだ数が少ない無痛分娩対応の産院ですが、念のために選んでおくのもいいかもしれませんね。
気になる費用は、自然分娩+15万円。
緊急だったため、予定無痛分娩より割高だったようです。
副作用と思われるようなことは特になかったとのことでした。

麻酔が効かなかったCさん

計画無痛分娩で前日から入院。その夜から、微弱ながら陣痛が始まってしまったCさん。
なんとか翌日の朝まで持ちこたえて、麻酔導入を開始。
ところが、麻酔をいれてもいれても、痛みが無くならなかったそう。お医者さまが言うには、「帝王切開ができるレベルまで麻酔を入れている」ということだったのに、足がすこし痺れる程度で、無痛には程遠く。
結局そのまま子宮口が全開になり、いきむことに。
激痛に耐えながらも、なかなか出てこない赤ちゃんを吸引分娩した、ということでした。
そんな事もあるの?と思えるぐらい麻酔が全く聞かなかったCさんのケース。
効かなかったとしても、麻酔をかなりの量使ったので、お医者さまが副作用を心配して、かなり頻繁に様子を見に来てくれたそうです。
実際には、副作用と思われるようなことはなかったようですが。
そして、最後に、「痛くてごめんなさない」と謝ったとか。
気になる費用は普通分娩+10万円。
結果、痛くても、麻酔は使用しているため、無痛分娩の費用がかかったとのこと。
なんとなく、腑に落ちないですよね。

無痛分娩のリスクについて

アメリカでは、60%を超える出産が無痛分娩で行われているようです。またフランスでも積極的に行われているとか。
比べて日本を含むアジア圏は10%程度にとどまっているようです。
その理由の一つに「麻酔を使って産むなんて、赤ちゃんに影響はないの?」という疑問。
実は、赤ちゃんへの影響はほとんどないそうです。よく、自閉症になりやすいとか言われていますが、全くのデマだとか。
じゃぁデメリットが全く無いかというと、そうでもなくて、麻酔を使うので、ママにはすこしデメリットがあるとのこと。
・一時的に足が動かなくなり、歩けないなどの症状が出る事がある。
・陣痛が弱まり(微弱陣痛)結局、吸引分娩(鉗子分娩)をする事になるママが多い。
私が無痛分娩をした際も、後遺症として、歩けなくなることがあるというリスクを説明されました。
ごくわずかの確立だそうです。

日本ではどうして普及しないの?

いろいろサーチして感じたのは、日本人は「我慢すること」を美徳とする精神を持っている、ということでした。痛い思いをして産むことで、子供に愛情をかけてあげることができ、周囲にも出産をしたと胸を張れる。
ただ、私の個人的な意見としては、出産の方法と子供への愛情や子育てへの意欲というのは全く別のものだと思います。
自然分娩で痛い思いをして産んで、「あんたのせいで」と言い続けているママもいます。
無痛分娩で産んで、目に入れてもいなくないほどに可愛がっているママもいます。
全体の傾向やパーセンテージはわかりませんけど。

自然分娩に比べ、医学的に難しいというのもその理由の一つのようです。
硬膜外麻酔は麻酔科医が行うのですが、日本では絶対的に不足しているとのこと。
なので、無痛分娩に対応している病院でも、計画無痛分娩を推奨しているのは、麻酔科医がいる時間に分娩を行うためです。
日本では個人の産院が多いですから、麻酔科医を常駐させておくのは難しいのかもしれません。

私は二人目無痛分娩を体験して、とても良かったと思っていますし、自然分娩をした友達が満足しているのも知っています。
お産はママ一人ひとり、赤ちゃん一人ひとりで全く違って当たり前なので、自分で納得できるお産ができればそれでいいと思います。
実際、お産が終わった直後、お医者さまが私にかけた言葉は、「あなたはこのお産に満足した?」でした。
もし、無痛分娩に興味があるなら、産院を訪れて話を聞いてみると良いと思います。

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