実は意外といる?!嘔吐恐怖症ママの子育て5つのポイント

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吐くことが怖い、吐いている人を見るのが怖い。こういった言葉を目にするのもイヤ…そんな嘔吐恐怖症を抱えるママが存在します。

やはり気がかりになってくるのは、子供たちが体調を崩した時。

誰にも相談できずに苦しんでいる方が多いのではないでしょうか。そんなママの為に、心を和らげる5つのポイントをまとめました。



「逃げてもいい」と思うこと

「母親なのだからしっかりしなくては」と、思ってしまいがちですよね。勇気を出して打ち明けても理解されなかったり、子供のためならそのぐらい…というように一蹴されてしまったりした方もいるのではないでしょうか。

子育てに関して、どんなことでも母親は完璧を求められてしまう部分があります。
母親ならば泣き止ませられる、子供のためなら我慢できるはず…などという考えられたり、少し失敗してしまった時に、母親なのに…と思われてしまったりすることも少なくありません。

「逃げてもいいんだ」と心の中で思うことは自由です。そう思うことで「こんなことを思って、自分は母親失格なのでは?」と考える必要はありません。
そして実際に「逃げてもいい」のです。誰にでも、出来る事と出来ない事があります。

いざ、子供の嘔吐の場面が訪れた時を想像して、怖いと思う自分を否定しないであげてください。
たとえその場面でパニックになってしまっても、申し訳ないという気持ちを持つ必要はないでしょう。
恐怖の克服を遠ざけてしまうかもしれません。

深呼吸してください。あなたは「自分のこと」も考えていいのです。

仲間を探してみましょう

嘔吐恐怖症は、周りが思うよりも当人にとっては大きな問題です。そして、周りの反応を想像できるからカミングアウトをしないでいる人も少なくないでしょう。
そういった事も手伝って、なかなか同じ悩みを抱えている人と出会う場面に恵まれないかもしれません。
インターネット検索をしてみると、しばしば同じ悩みを抱えた方々が自分の状態を告白し合っている様子が見られます。これを読んでいる中にも、見つけた事や投稿したことがある方もいるかもしれませんね。

同じ悩みを抱えるママは、思うよりも沢山います。残念ながら、嘔吐恐怖症によってママになりたいけれども、なることを諦めてしまった方もいるようです。
それだけ嘔吐恐怖症とは、大きな悩みなのです。

克服はできていないけれども、できるだけパニックに陥らないようこのように工夫しているだとか、いざその時が訪れたらどのように対処したかなど、経験のある仲間の声を、匿名で質問することも可能であるインターネットを大いに利用して聞いてみましょう。

どんな「病気」があるか調べてみる

ある程度、よく子供がかかる病気について調べてみましょう。中でも、嘔吐の症状が出る病気です。
とは言え、神経質になりすぎるのは考えものです。嘔吐は恐怖症を抱える人間にとっては大きな「敵」です。
戦うにせよ、逃げるにせよ、敵のことを知っておいても損はないでしょう。
(嘔吐恐怖症などパニック障害で通院されているという方は、お医者様の指示に従ってくださいね。)

特に、流行する時期がおおよそ分かっている感染症などはチェックしておくといいでしょう。

情報収集は、かからないように予防する為だけにするのではありません。
いざ子供がかかってしまった時に、食事などどう気をつけてあげたら症状が和らぐのかなどの対策を知ったり、通常何日くらい症状が続くのかゴールの目安を知っておいたりする事も大切です。

備えあれば憂いなし!

ただただ考えを膨らませて怯えてしまうのではなく、気持ちを紛らわせる意味でも「道具」を準備しましょう。

まずは「マスク」です。嘔吐恐怖症でなくとも、ニオイは心地よいものではありませんし、何よりもし感染症であった場合は移る可能性があるので、これは必需品です。いつでも付けられるように準備しておきましょう。移ってしまうと、今度は自分が吐く恐怖に悩まされます。また、感染症については、同様の理由で消毒液も必要ですね。

次に「洗面器」あるいは「袋」。病気にかかって、嘔吐する可能性があると分かっている場合は、近くに必ず装備しておきましょう。処理をなるべく楽にして、自分にかかる負担を少なくしましょう。乗り物酔いをする子ならば、常に袋を持ち歩きましょう。エチケットの意味はもちろん、自分が苦手なものをはっきりと目にする事を極力避けられます。

嘔吐がある場合の対策として、ごく一般的なものばかりですが、自分の中で「なぜ用意するのか」という理由を「自分のため」とする事が大切です。それが結局「子供のため」に繋がっていきます。

「どうして怖いの?」自分を知ろう

どうして嘔吐恐怖症になってしまったのでしょうか。吐くことも、それを見ることも、気持ちの良い人はいないでしょう。
「意外と怖くないよ!」と言われても、どうにもなりません。
大丈夫と思い込んでも、いざその場面が訪れたら動機や冷や汗、震えなどパニックに陥ってしまう事もあります。

嘔吐恐怖症になる原因は様々あるようです。ひとつ挙げるとすれば、何を隠そう筆者もまたその一人なのですが、子供の頃の体験が影響している場合です。嘔吐により人に迷惑をかけた経験、苦しかった記憶が原因となっている事があるそうです。

自分は、何が怖いのか整理してみましょう。
単純に吐くことそのものが怖いのでしょうか。人に汚されたり、自分が汚してしまったりする事でしょうか。
その光景であったり、音声であったりするでしょうか。あるいは、全てかもしれません。

目や耳を塞いだり、その場を離れたりする事で回避できる場面は大いに回避しましょう。また、誰かが処理してくれたり介抱してくれるのならば、ぜひその人を頼りましょう。
最初にも言いましたが「逃げてもいい」のです。

たとえ恐怖が伝わってしまったとしても、ママが一生懸命な姿を子供はちゃんと見ていてくれます。

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