もしも自分の子どもに障害があった時 強く生きていくために

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自分の子どもは五体満足で生まれてきて欲しい。

結婚して妊娠がわかった時に誰もが願うことではないでしょうか。

ところが、五体満足で生まれてきたとしても、育ちの中で障害が見つかることもあります。

そのショックは経験者にしかわからないと思います。

親と子が強く生きていくためにはどうすれば良いのでしょうか?



もしも自分の子どもに障害があったら

わたしの友人は、生まれつき体に障害を持った息子さんを育てていました。
いつも車椅子を押したり、マンションの階段を抱っこして登ったりと、とても大変そうで
正直うちの子どもは、五体満足で産まれてきてくれて良かったな、わたしには、とても障害のある子どもは育てられないなと思っていました。
障害のある子どもさんを抱えながら、仕事も出来ない、自由に買い物にも行けない日々の中、いつも笑顔を絶やさない彼女をとても尊敬していました。

しかし、それから数年後、うちの子どもたちにも障害が見つかったのです。
目に見える形で発病したのは、ある日突然のことでした。
いわゆる発達障害です。
1歳半検診でも、3歳検診でも何も異常がないと言われたのに!
ずっと健常児だと思って育ててきたのに!
そんなことってあるの!?
きっと何かの間違いに違いない!
たぶんその時のわたしは、パニック状態だったと思います。

障害を受け入れる

悩みながらも日々の仕事はこなさなくてはなりません。
子どもを連れて専門医にも通いました。
今思い出してもフラッシュバックになるくらい壮絶な日々でした。
それは、生きて行くことさえも辞めてしまえたらと思うほどに。
子どもの病気の治療や養育に時間を取られて、自分のことを考える余裕はありませんでした。
時々子どもと一緒にカウンセリングを受けに行きました。
時間は掛かりましたが、少しずつ自分の子どもの障害を受け入れることが出来ました。

この子が頼れるのはわたししかいない

父親は、子どもの障害を受け入れることが出来ませんでした。
一緒に歩くことすら拒み、出掛けた先で他人の振りをします。
まだ外では世間体があるのでマシなのですが、家の中では執拗な暴言暴力
とても親のするようなことではありませんでした。

この子が頼れるのはわたししかいない。
そう思った時に「どんなことがあってもこの子とずっと手を繋いで歩いて行こう」と決意が出来ました。

元々先天的に発達障害は持って生まれてきたわけですが
発症したのは、学校でのイジメが引き金になったようです。(主治医談)
イジメの最中に運動チック音声チックを同時に発症しました。

障害について

一言で発達障害と言っても様々な症状があります。
うちの場合は、トゥレット症候群とADHD,アスペルガーだと8歳の時にわかりました。
発達障害は、持って生まれた障害でありながら発見が遅れることが多く、何かのきっかけで顕著に現れることがあります。
突然に発症した時、親の適切な対応が重要なポイントになってきます。
まず、親がしっかりしなくてなりません。
自分ひとりで抱えることが難しければ、誰かを頼りましょう。
まず、信頼出来る主治医の先生の存在は大きいです。
家族の絆は、もっと大事かもしれません。
友だちや実家や親戚、近所の人など、きっと親身になってくださる方はいるはずです。
とにかく絶対にひとりで抱え込まないことが大事です!

穏やかな日々

障害があったとしても、それで人生が終わるわけではありません。
生活や考え方を切り替えることで、却って穏やかな人生を送れるかもしれません。
わたし自身も子どもに障害があることがわかってから、人生の大切なことに気付かされたような気がします。
何もなければ、見ることのなかった世界も見ることが出来ました。
人の心の醜さも見ましたが、反面本当の優しさを知ることも出来ました。
何が幸せかという観点から見れば、障害があって良かったと思うことも多々あります。
それは、ここまで乗り越えてこれたからこそ言えることなのです。
人は、一人では生きられません。
沢山の方の支えがあって今ここにあることを忘れてはいけないと思っています。
「生きて行ってもいいんだよ」
悩み抜いた末に浮かんできた言葉です。

どうか、皆様も何があっても穏やかな日々を送ることが出来ますように。

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