子どもの運動神経は両親からの遺伝と考えている方も多いと思いますが、運動神経には遺伝子だけでなく、
環境による影響も大きいということが最近わかってきました。
ですから、運動が苦手だった人のお子さんでも、親の積極的な運動環境作りによって
お子さんの運動能力を最大限にまで伸ばすことができるのです。
ここでは年代別に効果的な方法を述べていこうと思います。
乳児期にはお家の中で
乳児期の子どもは、寝返り、お座り、ずいばい、ハイハイ、立つ、歩くなど目まぐるしい成長を見せる時期です。
特に自分で動けるようになるハイハイの時期などは、家中をハイハイで動き回れるように、整理しておくことが重要です。
好奇心や探求心がいっぱいの子どもは、ハイハイしながら色んなことを吸収しています。
危ないものは置かず、好きなだけ動けるようにしてあげることが、子どもの運動神経を育む第一歩になります。
2歳から幼稚園入園前までは外でいっぱい遊ぼう
ぐんと運動能力のあがる2歳では、体の動きが自分でコントロールできるようになります。
この頃から習い事をしたほうがいいのかしら?とお考えのママも多いと思いますが、この頃の子どもは特別な習い事とをしなくても伸びる時期です。
逆に嫌なことを無理にやらせると苦手意識がついてしまいますので気を付けましょう。
是非、子どもを公園に連れていって、自由に遊ばせてあげてください。
習い事でしばられるよりも、自分の好きな遊びの中から運動できる方が、楽しく続けられ、運動能力も伸びると言われています。
楽しく遊びの中で体を動かすことがこの時期では大切です。
4歳から小学校入学前まで
上手に体を動かせるようになるこの時期には、縄跳びやボールなどを使った運動をしてみるといいでしょう。
縄跳びにはリズム感やバランス感が必要になります。
ボール運動には力の加減やルールなども必要になってきます。
同じ年頃のお友達と一緒にルールを作って遊んだり、自分たちで考えた方法で新しい遊びを作ったりしながら遊ぶと、運動能力だけでなく、社会性も身に付きます。
この時期には、子どもがやりたいというスポーツがあれば習い事を始めてもいいかもしれません。
ただ、まだまだ遊びの中で運動能力が鍛えられる時期なので、お友達との遊びの時間がなくなってしまうようなハードな習い事は避けた方がいいかもしれません。
小学校へ入ったら好きなスポーツをやらせよう
小学生の3~4年生までは、ゴールデンエイジと言われ、運動能力の基本を伸ばすピークの時期になりますので、
この時期までに運動の基本動作や基礎体力がつけられるといいですね。
お友達と鬼ごっこやボール遊び、公園での遊具などの外遊びをいっぱいする中で、たくさんの基礎体力をつけましょう。
お子さんが興味を持つスポーツ、サッカーや野球、スイミングなどの教室に通わせてあげるにも最も良い時期です。
プロからの指導を受けることによって、今までにない運動能力が身に付くことができます。
習い事を無理強いさせても運動能力は伸びません。
自発的に子どもに選ばせましょう。
無理して習い事をしなくても、親子でランニングをするなどして、この時期に一番大切な持久力をあげる運動をさせてあげることもいいと思います。
親のちょっとした心がけが大切
子どもの運動能力を伸ばしたい、という気持ちを持って
親子で一緒に遊ぶ時間を増やしたり、外遊びを積極的にさせたりすることが、
子どもの運動能力を伸ばすきっかけになります。
体をたくさん動かさないと運動能力が伸びないだけではなく、元々持っていた運動機能も低下させてしまうことになります。
少なくとも幼児期までは、親が率先して運動がたくさんできる環境を整えてあげた方がいいでしょう。
親子で一緒に外遊びをたくさんして、子どもの運動能力を伸ばしてあげてくださいね。