クリスマスにお子さんと一緒に読みたい、読んでほしい5冊

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クリスマスで華やかになる12月。お子さんもそわそわします。お子さんが少し大きくなると、サンタクロースの存在を知ってしまいますから、直接パパやママに、クリスマスプレゼントは、コレ! なんて言ってくるでしょう。サンタクロースにお願いしたら、なんて通じない小学生中学生に、読んで欲しい本をまとめてみました。物語が好きな10歳前後のお子さんに、ぜひ1冊2冊と買ってあげてください。

サンタクロースっているんでしょうか

私の一番のお気に入りは、『サンタクロースっているんでしょうか』。
原作はもう100年以上も前の、アメリカ・ニューヨークです。
ヴァージニアという8歳の少女が新聞社に、「友達がサンタはいないと言っている」とサンタクロースの存在の有無を質問する手紙を書き、それを受け取った新聞社の主筆(編集幹部の記者)が、返事を、新聞に社説、つまり、新聞社の言い分・主張として掲載したんですね。
お話の中身は、読んでいただくこととして、記者は、目に見えるものしか信じない悲しさ、目に見えないものを信じる素晴らしさ、見えないものへの畏敬の念を抱くことの伝えてくれています。私も日ごろから、見えないものをすべて否定してしまう物質主義だけでも悲しいと感じていますし。オカルトや占いなどは論外ですが…
さてこの本、新聞史上、もっとも有名な社説として語り継がれています。柔軟であり真剣に読者に向き合う姿勢に、私の主人は感動したそうです。原題は『サンタクロースは実在するのか』(Is there a Santa Claus?) 社説を書いた記者の名前はフランシス・チャーチ。1897年という古き良きアメリカの、とってもステキな物語です。

http://honto.jp/netstore/pd-book_00426972.html

クリスマスキャロル

150年前のイギリスの作家、チャールズ・ディケンズ。作品も1843年に発表されたものですが、世界中に翻訳されて読みつがれています。
おそらく、ママパパも1階は読んだことがおありでしょうから、3人の幽霊が次々と自宅を訪ねに繰るお話、くらいにしてストーリーは省かせていただきます。
私が、この本が好きなのは、なんだかアットホームに感じることができること。作者のディケンズのモチーフが、下層階級・貧困に置かれている主人公が多いことでしょうか。
産業革命から、資本主義の台頭で、儲けることばかりになり、都市部では貧しい労働者があふれてくるなか、たくさんの社会運動が生まれ、ディケンズは、貧困弱者の視点から社会をアイロニーで描きました。

http://honto.jp/netstore/pd-book_02610041.html

賢者の贈り物

アメリカの作家、O・ヘンリー。たくさんの短編小説を発表しています。
このお話も、“超超!”有名ですので、ストーリーは省きますが、夫と妻が、それぞれクリスマスのプレゼントを買うためのお金をつくるため、互いに大切にし合っていた物を売り払ってしまいます。結局贈られたものは、お互いが売ってしまったものがなければ、意味がなさないもの。おろかに見えますが、慈悲にあふれた、お互いを思いやる、とっても尊い気持ちにさせられます。
アメリカ西部・テキサスに住み、ワイルドな感性と、人間の内面の緻密さを、絶妙な心理描写が大好きですね。ゴールドラッシュに沸きつつも、冷静に人間を観察するヘンリーが、脳裏に浮かびます。

http://honto.jp/netstore/pd-book_00272827.htm

『聖書物語』 山室 靜 偕成社

お子さんも中学生になれば、社会科で世界史の授業も始まります。
原始人・4大文明などを学んでいきますが、なかでも、イエス・キリストの誕生や処刑のところは、とっても印象に残っています。
その、キリストの思想・宗教的世界観が『旧約聖書』。ノアの大洪水などが含まれていますが、やさしく解説した物語がこちら『聖書物語』です。
ホテルに泊まると、ライティングデスクには聖書が入っています。もちろん、思想信条は自由ですが、そっと眠れぬ夜に開いたこともありました。その聖書を、小説・ストーリーとして身近に読むことは、お子さんの世界を広げる一つになるかもしれません。
作者は、トーベ・ヤンソンの「ムーミン」シリーズで有名な山室静。たくさんの出版社が出していますが、偕成社文庫が版も新しくおススメですね。

http://honto.jp/netstore/pd-book_00105014.html

クリスマスの思い出

100年前のアメリカ、150年前のイギリスに、もっと古いアメリカ … そして『旧約聖書』読み告がれてくる名作はたくさんあります。
そしていまから60年前のアメリカで発表されたこちらの作品『クリスマスの思い出』も、ステキな、ちょっと泣ける大切な大切な本です。
クリスマス前になると、アメリカでは、毎年、学校の授業で読まれたり、テレビやラジオで取り上げられたり。それだけ価値のある本ですね。
ストーリーは、男の子とおばあちゃんの話。クリスマスの準備を進めていくので、クリスマスの本となっていますが、季節を問わず読んでいただきたい本です。
訳は、あの村上春樹さん。挿絵の銅版画は、山本容子さん。日本での出版は25年前になりますが、本が売れない時代、ほとんどの本が再販されない時代に、売れ続けている名作を生み出せたのは、この2人のコンビだからこそでしょう。

http://honto.jp/netstore/pd-review_0600696259.html

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