子供のアトピー性皮膚炎の基礎知識

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子供の皮膚疾患としてよくあげられるアトピー性皮膚炎。

実際アトピー性皮膚炎とはどういったもので、原因は何なのでしょうか?

年々増え続ける子供のアトピー性皮膚炎。

子供の健康を守るためにもアトピー性皮膚炎を詳しく理解して、対処していきましょう。



アトピー性皮膚炎とは

アトピー性皮膚炎は、皮膚病としてもっとも多いアレルギー性の皮膚疾患です。
1970年代頃はアトピー性皮膚炎は珍しい病気で、発症している人はほとんどいませんでした。
最近ではアトピー性皮膚炎の子供が急増しており、今では人口の約10%~20%がアトピー性皮膚炎を発症しているということです。
近年アレルギーとともに、年々増え続けるアトピー性皮膚炎は、生活習慣の変化などで多くみられるようになってきたと考えられています。

アトピー性皮膚炎の原因

アトピーが起こる原因は詳しくはわかっていないのが現状です。
しかしアトピー性皮膚炎は皮膚の免疫力が低下し、肌のバリアが機能しないことにより起こる皮膚疾患です。
考えられる原因としては、アレルゲンの侵入や、生活習慣、環境・気候からの刺激などが上げられます。
近年アトピーを含むアレルギー性皮膚炎が急増している原因としても食生活の変化やストレスなどが考えられます。

アトピー性皮膚炎の症状

アトピー性皮膚炎の症状としては、肌表面の乾燥状態から始まり、激しい痒みが続くのが一般的です。
湿疹にも赤みがあるものや皮膚の盛り上がり、ジュクジュクとしたものと様々です。
全てにおいてかゆみを伴うため、皮膚表面は厚くなり茶色や赤黒く変色し、かさぶたができることもあります。
湿疹が見られる部位は個人差もありますが、全身どこにでも発症します。
症状の重軽度には個人差があり、中には関節が曲がらなくなったり、生活に支障をきたしてしまうほどの症状を引き起こすこともあります。

病院での治療

アトピーは皮膚疾患で、その他の器官等にはまったく異常がありません。
その為、皮膚の免疫を高める治療が必要となります。
アトピー治療にステロイドの塗布薬を用いることもありますが、一時的に症状を抑えることはできますが、完治までには至りません。
また完治までは長い期間の治療が必要になるので、塗布薬以外にも食事療法や服薬治療が行われます。
また、治療をなにも行わず、自然治癒での完治という方法もありますが、これにも個人差や状態によっても変わってくるので、まずは病院を受診して、医師と最も適した治療法を相談してみましょう。

ホームケア

アトピー性皮膚炎を発症しているときは、汗をかくと悪化してしまうことがあります。なるべく汗をかかないようにして、こまめに着替えや汗のふき取りを心がけましょう。
体が温まるとかゆみがぶり返してくるので、室内の空調やお風呂の長湯は気をつけましょう。
食生活も野菜・魚・肉をバランスよく摂取するように見直しましょう。

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