意外と危ない!子供の口呼吸

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気付けば口が開いている、お子さんを見ていてそう思うことはありませんか?

それはもしかしたら口呼吸をしているからかもしれません。

口呼吸は子供にとって、あまりいいことではありません。

口呼吸をすることの影響を理解し、早めに改善しましょう。



口呼吸とは

最近の子供の約8割が口呼吸になっているそうです。
しかし、人間の本来の呼吸法は鼻呼吸というのが一般的です。
鼻呼吸の場合は、吸い込む空気の中に存在するほこりや様々な菌を、体に取り込む前に50%~80%は処理されていきます。
しかし口呼吸になると、そのままの空気が体全体に巡ることになってしまうのです。
口呼吸は万病の元と言われていますが、口呼吸をすることで、免疫力の低下や様々な悪影響を及ぼす原因となってしまうのです。

口呼吸による影響~ウイルス感染

鼻呼吸の場合、空気中に含まれたウイルスは、鼻毛や鼻腔の粘膜によってシャットアウトされ、体への侵入を防ぎます。
しかし口呼吸をしていると、ウイルスを防ぐものが何もなく、ダイレクトに体に取り込んでしまうことになります。
また口呼吸をすることで、口の中や喉の渇きが出てきます。
これは口呼吸により抗菌・殺菌作用のある唾液の生成が抑えられてしまい、結果的に口の中でウイルスや細菌が繁殖してしまう原因にもなってしまいます。
これから寒くなり乾燥が気になる時期は、特にウイルス感染しやすくなるので注意しましょう。

口呼吸による影響~口内環境

口呼吸をすることで、口の中が乾き、細菌が繁殖することにより、口臭が気になってしまう原因になります。
口の中の乾燥には様々な悪影響を及ぼし、虫歯や歯周病にもなりやすくなります。
また口呼吸が習慣になり、いつも口が開いたままの状態でいると、口周りの筋肉が緩んだり、舌の位置が変わったりすることによって、歯列の乱れや、出っ歯になってしまうことも考えられます。

口呼吸による影響~アレルギー

口呼吸をすることにより、空気中の花粉やホコリ、その他のアレルギー物質をフィルターにかけることなく、体に取り入れてしまうことになります。
口呼吸の場合はそのまま喉や気管に、汚れたままの空気が入り込んでしまうので、慢性的なアレルギー症状に悩まされてしまうこともあります。
口呼吸から鼻呼吸に変えるだけで、劇的にアレルギー症状が治まる子供もいるようです。

口呼吸の改善法

日常生活において、子供の様子を観察し、口が開いている状態が続いているときは、声掛けをして子供と一緒に意識付けするようにしましょう。
口呼吸が習慣となっている子供は、ご飯を食べるときもくちゃくちゃと口をあけながら食べる傾向にあります。口を閉じて食べることを意識するだけでも、鼻呼吸への改善へとつながっていきます。
またアレルギー症状や鼻炎持ちの子供も、鼻が詰まることにより口呼吸になっていることもあります。
そういった症状がある子供は、なるべく早く耳鼻科を受診し、治療するように心がけましょう。

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