学資保険?ジュニアNISA?教育資金を準備するならどっち?

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社会人になり、結婚して、子どもができて……人生の節目には、どうしてもお金の大切さを意識してしまいます。貯金しなきゃ!と一念発起するには、絶好の機会ですよね。

特に子どもの将来を考えると、十分な教育資金を準備してあげられるのかどうか、不安は尽きません。

よく聞く「学資保険」と2016年から始まる新制度の「ジュニアNISA」。2つを比較しながら、どうやって教育資金を貯めていくのがいいのか、考えてみたいと思います。



学資保険とは

基本は生命保険の一種で、中でも「貯蓄性」が重視された保険です。契約者が万が一亡くなった時は、以後の保険料は払わなくても子供の節目節目(小・中・高校・大学の入学時など)のタイミングで学資祝金を受け取れます。一番お金がかかるとされる、17歳の大学入学時に焦点を絞ったプランが主流のようです。
基本的には確定利回りで、始める時点から満期時の受取金額が決まっています。その一方で、途中解約してしまうと、それまで払ったお金より少ない金額しか受け取れないことがほとんどです。

ジュニアNISAとは

日本国内に居住する未成年を対象に、株式投資や投資信託などの運用で得た売買益や配当金(分配金)等にかかる税金を、ゼロ(通常は益金の20%かかります)にできますよ、という税制面で有利な制度です。年間80万円までの非課税枠が5年間つきますから、子ども一人につき400万円が非課税枠ということになります。
こちらはあくまでも投資ですので、株式や投資信託で教育資金を積み立て、運用によるリターンで利益を狙うという方法になります。自由に金額を設定することができますが、受け取る額はあくまで未確定の運用。投資では高いリターンを狙うとリスク(振れ幅のこと)も大きくなるので、ある程度の知識と注意が必要です。

より収益性が高いのは?

現在の学資保険では、戻り率○%!といったうたい文句をよく見かけますが、これは年率に換算すると、よくても0.6%程度。預貯金の利回りよりはマシ、といったところでしょうか。
ジュニアNISAではリスクこそあるものの、平均リターンをみると学資保険よりは高いリターンが期待できるようです。運用対象によって差が出ますので、たとえば、高いリターンを狙うなら株式中心の運用を。逆に比較的安定したリターンを狙うなら債券ファンドなどを中心に投資する、といったコントロールも可能です。
さらに、投資はインフレに強いという点も見逃せません。政府のいう2%のインフレが実現すれば、学資保険のような長期の固定利回りではお金の価値が下がり、変化に対応できません。しかし株のような運用資産は、価格上昇によってインフレに対応する抵抗力が強い資産と言われています。

より安全で便利なのは?

安全性を求めるなら、学資保険が有利です。満期まで保有すれば、約束した金額を受け取ることができます。しかも契約者に万が一があった時は、保険料を払い込まなくても満期時に保険金が下りるわけですから、子どもの教育資金を間違いなく貯めたい、という場合は強い味方となってくれることでしょう。
一方のジュニアNISAの場合では、運用次第では元本を下回ってしまうというリスクがあります。

では、17年という長い年数を考えた時、途中でお金が必要になった場合はどうでしょう。ジュニアNISAの場合、18歳まで出金できないという制限はありますが、積み立てを止めることはいつでもできますし、税金分を支払えば引き出すことも可能になります。
学資保険の場合は、途中で解約してしまうと、期間が短いほど戻ってくるお金は少なくなり、多くが元本割れとなってしまいます。保険料の支払いを途中で止めることも難しく、一度加入すると最後まで払い続けなければ損をしてしまうことを覚えておきましょう。

「増やす」と「守る」の方向性

学資保険は、あくまで教育資金を「守る」という方向性。なので、教育資金をたくさん準備しようと思った時は、毎月の保険料も高額になってしまいます。月々無理なく払える金額を設定することが、最低限の条件といえるでしょう。
ジュニアNISAは「増やす」ことが方向性となる一方で、リーマンショックなどの金融危機があった時は大きな損失を受ける場合もあります。自分が許容できるリスクをしっかりと見極め、運用に回してもいいと思える金額内で利用するのがベストだと考えられます。
このまったく違う方向性をいかすには、①学資保険は保険金額を必要最低限におさえて加入し、②少しでも浮いた分をジュニアNISAで運用に回す、といった、いいとこどりの方法も生まれてくるのではないでしょうか。
未来はどうなるか誰にも分からないのですから、いろいろな選択肢で対応できるようにしておきたいものですね。

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