赤ちゃんが先天性股関節脱臼と診断されたら・・・

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赤ちゃんのオムツ替えをしているとき、足の開きが悪かったり、違和感を感じたりしたことはありませんか?

もしかしてそれは、先天性股関節脱臼かもしれません。

先天性股関節脱臼の場合、赤ちゃんのお世話にも変化が出てきます。

原因や治療法とともに紹介します。



先天性股関節脱臼とは

乳児期にみられる症状で、股関節がずれていたり外れていたりと、脱臼している状態の病気です。
後天性の脱臼との違いは、外傷がなく外部からの大きな衝撃を受けていないにもかかわらず脱臼状態が続いている状態です。
男児よりも女児の方がこの症状が多く見られます。
脱臼は3種類あり、股関節がずれている亜脱臼・完全に外れている股関節脱臼・股関節の発育不足による股関節臼蓋形成不全とがあります。
先天性という病名がついていますが、出産時や生後すぐに脱臼症状を起こしているようです。

原因

生まれたばかりの赤ちゃんは体や骨の機能が未熟で繊細です。
そのため、無理な抱っこの体勢や、オムツまたは衣服の締め付けなどが原因となり脱臼してしまうことがあります。
また妊娠中のお腹の環境も大きく影響しているといわれ、羊水の量や逆子、子宮筋腫、出産するときの産道の圧迫も関係しているようです。
脱臼を起こしていても赤ちゃんに痛みや不快感はないため周りも気付かず、脱臼したまま無理な体勢を繰り返してしまうことも進行させてしまう原因です。

赤ちゃんへの影響

脱臼状態をそのままにしていると、赤ちゃんの成長にはよくありません。
股関節が脱臼したまま成長してしまうと、股関節のゆがみから骨盤のゆがみへとつながっていき、そのゆがんだ状態で骨や骨格が出来上がってしまいます。
大体の場合が生後3・4ヶ月に行われる集団の定期健診のときに、この先天性股関節脱臼を指摘されることが多く、まだ骨が成長段階で柔軟である早い時期から治療を行うことが一番効果的だとされています。
オムツ替えのときなどで足の開きに違和感を感じれば、早めに病院を受診しましょう。

治療法

早く治療を開始すればそれだけ改善に期待が持てます。
乳児期の早い段階であれば、リーメンビューゲルと言われる脱臼改善の強制器具を装着することになります。
この治療で亜脱臼に関してはかなりの改善を期待できます。
基本的には器具を装着しての生活になるので、赤ちゃんの機嫌が悪くなったり、生活に支障をきたしてしまうこともあります。装着やケアなどでママやパパへの負担も出てきます。
そこでも改善が見られない場合は、入院し足を牽引していく治療もあります。脱臼の改善と一緒に体のバランスを整えていくことも大切になります。

脱臼の予防

脱臼にならないためも、日ごろから赤ちゃんの足をM字に開いて股関節の開きをよくしておきましょう。
日ごろから心がけておけば、予防にも早期発見にもつながります。
余裕がある方は紙おむつから布オムツに変えてみるのも有効的です。
また赤ちゃんの足がピンと垂れ下がったままでの抱っこは非常に危険です。
お兄ちゃんやお姉ちゃんが抱っこをすると、赤ちゃんはこの体勢になることが多いので、お兄ちゃんやお姉ちゃんによる長時間の抱っこや日常的な抱っこは控えるようにしましょう。

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