叱らない育児の基礎知識5選

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『叱らない育児』という言葉が、よく聞かれるようになりました。

ですがこの『叱らない』を勘違いして、子どもが何をやっても怒らず、基本的な躾すら放棄している親がいるのも事実です。

正しい『叱らない育児』は、親にも子どもにもメリットがいっぱいあるんですよ。

本当の『叱らない育児』を実践して、楽しい子育てをしましょう。



叱らない育児のメリット

育児をしていると、どうしてもママにはストレスがたまりますよね。
それでついカッとなり、感情的に子どもを叱ってしまうことがあると思います。
そして落ち着いてから後悔する…というのは多くの方が経験しているのではないでしょうか。

小さな子どもは、叱られても何が悪いのか理解できません。
『なぜかわからないけど叱られている』という経験が積み重なると、消極的になってしまったり、びくびくおどおどした子になってしまいます。

『叱らない育児』は、ママにも子どもにもストレスのない育児方法です。
ママと子どもがいつも笑って楽しく過ごせるのが叱らない育児最大のメリットです。

3歳までは叱らずに育てよう

『叱らない育児』は、3歳まで実践するようにしましょう。
3歳までの子どもに『~だからこれはダメ!』などと叱っても、しっかり理解することはできません。
よくわからないけれど叱られているということだけが記憶に定着してしまいます。

また『ダメ!』という言葉に対する意識もどんどん薄れていってしまいます。
『ダメ』を普段から多用していると、本当に危険な場面で『ダメ!』と言っても危機感が伝わらなくなってしまうんですね。

3歳を過ぎたら、叱られている内容を徐々に理解できるようになってきます。
それまで叱るのはぐっとこらえてくださいね。

叱らずにすむ環境づくり

叱らない育児をするためには、まず叱らずにすむような環境を作りましょう。

たとえば、よく引き出しをぶちまけてしまうことに対して叱っている場合。
ぶちまけられて困るような物は引き出しに入れなければいいんです。
子どものおもちゃになるような、ぶちまけられても笑って見ていられるようなものだけ入れておくようにしましょう。

子どもの行動範囲内から、危険なものや悪戯してほしくないものを排除する。
これだけで、叱る頻度がぐんと減るのが実感できるはずです。

叱るのではなくお願いする

悪戯されたくないものを子どもが持って離さなくなることってよくありますよね。
たとえばスマホやテレビのリモコンなどです。
この時つい『返しなさい!』『いたずらしちゃだめでしょ!』と叱ってしまいがちです。

こういうシーンでは、叱るのではなくお願いするようにしましょう。
『返してくれると嬉しいな』とやさしい口調で話しかけてみてください。
ママのイライラは軽減しますし、子どもも叱られるよりすんなり返してくれる可能性が高いです。

お願いをきいてくれたら褒める

叱ってしまいそうになったらお願いすること。
これがクセ付けできるようになったら、今度は子どもを褒めることをクセ付けします。
お願いを聞いてくれたら褒める。とにかく褒めまくります。
そうすると、子どもは嬉しい思いをしますよね。
『ママのお願いを聞いたら褒めてもらえる!』そう学習してくれたらしめたもの。
次のお願いを聞き入れてもらいやすくなるんです。

どうでしょう、『叱らない育児』って意外と簡単だと思いませんか?
いきなり完璧に実践するのは難しいですが、毎日少しずつ実践してみましょう。
ストレスのない楽しい育児を実感してみてくださいね。

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