乳幼児におきやすい事故の予防と応急処置

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はいはい、つかまり立ち、一人歩きと成長するにしたがって、好奇心が旺盛になってくると、思いがけないところで大きな事故に繋がることがあります。

まだ理解力が未熟な幼い子には、大人が細かいところまで気を配り、最善の予防対策をする必要があります。



◆誤飲

小さい子供は、何でも口に入れようとしたりなめたりしようとします。
生活用品の一部を分解して口に入れてみたり、好奇心旺盛な子供は、何を口に入れるかわかりません。
おもちゃの部品(車のタイヤやお人形の目などプラスティックなど)や、コイン、アクセサリー、それから、薬、タバコ、スプレーの液や洗剤、クリームなど、生活に必要なものの全てがその対象となってしまいます。
飲み込みそうなものを口に持っていったら注意するのはもちろんですが、まだ理解力が未熟な子供の周りには、出来る限り危ないものを置かない、渡さないように日ごろから物の置き場に細心の注意を払っておく必要があります。

応急処置は、飲んだものの種類によって違うので、勝手な判断での処置はいけません!
医療機関に連絡し、指示を受けましょう。
意識がない場合や苦しそうなときは、救命処置を行い救急車等をまちます。

・タバコの場合、まず吐かせます。水や牛乳などを飲ませてはいけません。からだを保温し、直ちに医療機関へ。
・薬の場合、水や牛乳を飲ませて吐かせ、直ちに医師に見せます。
・マネキュアや除光液場合、吐かせてはいけません。身近なものでは毒性が高く、少量でも飲んだり、気管に入ると危険な状態に!・飲んだ場合はすぐに医療機関へ連れていきます。除光液などを吸いこんだ場合は、新鮮な空気を吸わせて様子をみます。
・ボタン型電池の場合、1ヵ所に長時間とどまると、放電で組織腐食に繋がったり、もれたアルカリで潰瘍などの危険があるので、すぐに医療機関へ。

◆水の事故

乳幼児は、大人に比べて頭が大きく、ちょっとした水が溜まっている場所でも、頭から落ちると自分の力ではなかなか顔をあげられません。
何にでも興味を持つ小さい子供が1人でガチャガチャと開けて、お風呂場やトイレに入らないように、日ごろから、お風呂場やトイレに鍵をしめる、風呂水を溜めないなど、子供の目線で水に落ちやすい場所に細心の注意を払っておく必要があります。
洗面器、トイレの水、風呂、鼻と口がつかる程のコップくらいの水でさえ、事故は起こりうるのです。
水の事故が起きてしまった場合、一刻も早く気道を確保し、水を吐かせる前に、出来る限り早く人工呼吸をします。

◆転落、転倒

つかまり立ちや歩き始めの頃、まだ足がしっかりしていない状態でも子供は好奇心が旺盛なので、ソファやベッド、ちょっと高い場所によじ登ったりします。
歩行中にちょっとした段差でも転がって頭を打つ場合もありますし、子供にとってはちょっとした高さでも命取りになりかねません。
かといって、登ったり降りたり、転んで立ち上がったりの練習はしないわけに行きません。
段差のある場所で遊んだりする場合は、必ず大人が注意深く見守りましょう。

応急処置は、出血や意識がない場合、すぐに救急車を呼びます。
呼吸をしてないときは心肺蘇生をします。
高いところから落ちてどこかを打ったというときは、元気そうにしていても必ず受診しましょう。お腹や胸をさするのもいけません。
呼吸が出来ているのに身体が動かない場合、動かしたり、抱き上げたりせず、救急車が到着するまで、真っすぐ寝かせ、首が動かないように、タオルなどを置いて固定します。

◆やけど

熱いお湯に落ちたり、汁物や熱湯の鍋に触れたりするやけどなど子供は好奇心から、熱いものにも手を出したりすることもありえます。
キッチンの鍋やポット近くに行かせないようにキッチンに柵をつけたり、極力近づかせないことも大事ですが、熱いものなんだと言う意識の教育も必要です。
もしやけどをした場合、流水や氷などで冷やします。
服を着たままやけどをした場合、服の上から冷やします。目安は、20~30分間以上、痛みがなくなるまで冷やします。
冷却シートは、やけど処置には適しません。

◆窒息

赤ちゃんや子供は、思いもよらないもので窒息する可能性があります。
危ないものは近くに置かないことはもちろん、窒息しやすいものにも注意しましょう。
食品では、ピーナッツなどの豆類、アメ、ポップコーンなど。硬貨、電池、おもちゃの部品などでの窒息、そして、ビニール袋を頭に被ったり、電気コードやちょっとしたひも類でも首に巻きついて窒息する危険があります。
大人ではありえないものでも子供目線だと、危険がいっぱいなので、気をつけましょう。
苦しそうにしていたり、唇が紫色になてきたりしたら 窒息を疑います。

1歳未満の乳児には「胸部突き上げ法」と「背部叩打法」を数回ずつ交互に行います。 意識がない時は、心肺蘇生を行いながら救急車を待ちます。
意識がある1歳以上の子共には、腹部突き上げ法を行い、意識がない場合、心肺蘇生を行いがなら、救急車を待ちます。