しつけで子供を叩くことの影響と叩かない子育て

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しつけの一環として、叩いて叱る方もいます。

しかし叩くことは、子供のしつけに有効なのでしょうか。

叩くことで子供には、どのような影響が表れるのか、また子供の心理はどのようになっているのか、まとめてみました。



叩いて叱る親の背景

子供を叩いて叱る親には大きく分けて2つのパターンがあります。
1つは体罰的なしつけです。
子供が悪いことをした時に、体にダメな事だとわからせるために叩くのです。悪いことをすると、こんな痛い目にあうということを身をもって感じさせるというパターンです。
2つ目は、自分の言うことを聞かないことに、カッとなり叩いてしまう。
自分がイライラしているときに、思わず叩いてしまった。
など自分の感情や状況によって左右してしまうパターンとあります。
その他にも理由は様々ですが、自分の感情から叩いてしまう親の特徴として、その後に自己嫌悪に陥ったり、後悔を感じたりすることもあるようです。

叩かれた子の心に与える影響

親が子供を叩くことで、子供の脳と心は萎縮していきます。
親が叩いて子供を支配することで、親と子の信頼関係がうまく築けなくなっていくのです。
また子供は成長とともに自我が目覚め、自分の気持ちを主張するようになっていきます。しかし叩かれることにより、自分の気持ちを外に出すことができなくなってしまいます。
小さい子供にとって、親は絶対的な存在です。その絶対的存在から叩かれるということは、子供の心にとって大きな影を落とすことになるのです。

叩かれた子が周りに与える影響

親から叩かれて育った子は、周りの友達にたいして暴力を振るう傾向にあります。攻撃性が強くなり、周りにも自分と同じように暴力で従わせようとしてしまうのです。
そうしてしまうことで、周りの人とうまく人間関係を構築することができず、疎外感を感じたり、引きこもってしまう原因にもなってしまいます。
そしてその暴力の矛先が親に向けられることもあるのです。
何気なく叩いてしつけていた事で、子供を取り巻く環境や子供の人間関係までも影響を及ぼしてしまうのです。

叩かない子育て

叩くから子供が言うことを聞いているのではなく、叩かれる恐怖心から萎縮しているのです。怒られている理由がわからないままにしていては、本当の意味でのしつけにはなりません。
成長した子供には、話をすればわかることがたくさんあります。
まずは子供と向き合い、どうしてダメなのかを理解させる必要があります。
叩かれるからやめるのではなく、どうしてやめるのかを自分の頭で考えさせるのも、子供の成長には必要なことなのです。
温かく見守り、子供の心の成長をサポートしましょう。

叩きそうになったら・・・

子育てには忍耐力が必要になります。しかしどうしてもカッとなり叩いてしまいそうになる時は
・怒る前に深呼吸する
・部屋を出て子供と距離を置く
・両手を握る
など対策をとってみましょう。
そして、なるべくリラックスできるように、自分なりのストレスの解消法を見つけておきましょう。

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