産後うつを疑うべき症状まとめ。当てはまったら要注意!

3,099 views

産後のホルモンバランスの乱れによる「産後うつ」。

最近ではメディアでも取り上げられるようになり、産後うつについての関心が高まっています。

それでもまだまだ世間の理解度は高いとは言えず、不安な気持ちを相談しても「皆そうだったよ~」「そういう時期ってあるよ~」と軽く流されがちなのも現実。

お母さん達自身ですら「自分が産後うつになるわけない」と思っている方も多く、知らず知らずのうちに症状が悪化してしまっている事もあるんだそうです。

自然に治まる方もいれば、「抑うつ状態」のまま数年引きずってしまう事もあり、お子さんにとってもよい事ではありません。

今回は、産後うつによく見られる症状や対処法についてご紹介します。

もしかしたら隠れた「産後うつ」かもしれませんよ?



子供がかわいく思えない・怖いと感じる

待ち望んだ赤ちゃんの誕生。
本当は可愛くて仕方がないはずなのに、子供の存在を可愛いと思えない……

通常ならば赤ちゃんが泣けばすぐ抱っこしたりとあやそうとしますよね。
ですが「うつ状態」の時は、赤ちゃんが泣いていても笑っていても感情が動こうとしないのです。

それどころか、泣くたびに恐怖を感じ、お世話するのが苦痛に感じてしまう人もいるのだとか。

休日は夫や家族がいるので平穏な気分で過ごせても、平日に子供と二人きりにされるとまた症状が出てくる人もいます。

泣いていても何とかしてあげようと思わない、怖くてあまりお世話をしたくない、つい暴言を吐いてしまう時は要注意です。

家事をやろうとしても体が動かない・自責的になる

「産後うつ」は真面目で頑張り屋な性格の人が陥りやすいといいます。

妊娠前から家事や仕事をしっかりやっていた人ほど、出産後、思う様に家事が出来ないことにいら立ち、自分を責めてしまいます。

産後うつが悪化してくると、「家事をやらなきゃ」と頭で考えていても、憂鬱な気分になって体が動こうとしません。

洗濯物もたまっている、部屋もちらかっている、ご飯もちゃんと作らなければいけない……とやるべき事はたくさんあっても家事をやれる気力がわいてこない時は要注意。

「育児中は家事は適当でいいや」と肩の力を抜くことが大切です。
夫や両親、ファミサポなどの助けを得ながら、自分の出来る範囲でこなしていこう!と気楽に考えましょう。

「ひとりで家事も出来ないなんて妻・母親失格だ」なんて思わないで下さいね。
むしろ「一人では出来ない」ことの方が当たり前なんです。

体は疲れているのに眠れない

出産直後は頻回授乳や2時間ごとに起きる赤ちゃんのお世話でお母さんは疲労困憊・睡眠不足ですよね。
出来ればどこかでぐっすり寝たい!と思う方は多いはず。

ですが赤ちゃんの昼寝中や、家族のサポートで時間を作ってもらっても、頭の中がぐちゃぐちゃでなかなか眠れない……という方は要注意です。

まずは不安な気持ちを家族や自治体の保健婦さんなどに聞いてもらい、頭の中のモヤモヤを少しずつ減らしていきましょう。

そして週に1度はリラックスタイムを設けるなど、定期的に自分の身体を休める時間を持つようにしましょう。

趣味や気晴らしを楽しめない

好きだったバラエティ番組や雑誌、映画を見ても楽しいと思えない……
時間を忘れるぐらい打ち込んでいた趣味に興味がわかない……
仲の良い友人に会う、出掛けるのがおっくう……

それはただの疲れではなく「産後うつ」の疑いが濃厚です。

人間、どんなに疲れていても好きなことややりたいことがあればそのために気力を出すことが出来ます。

社会人の頃、「今日仕事が終われば映画に行ける!」「家に帰ったら新刊の本を読もう」など、目標となる「楽しみ」があれば頑張れましたよね。

ですが「産後うつ」の場合、その「気力」自体が低下しているので趣味などに打ち込むことすら困難になるのです。

そんな時は無理に楽しい事をしようとしなくていいのです。
ぼーっと過ごしたり、暖かいお茶を飲んだり、リラックスする時間を優先的にとりましょう。
気持ちに余裕が出来れば、また何かを楽しもうという気持ちが戻る事もあります。

1人で抱え込まないで!

「産後うつ」はホルモンバランスの乱れだけでなく、周りの理解やサポートの有無によって引き起こされることが大半なんだそうです。

家事や育児も全部母親の仕事、と思っていませんか?
TVや雑誌で見るようなスーパー主婦みたいにならなきゃ、と思っていませんか?
その考えは今すぐ捨てましょう!

とにかく一人で理想を抱いて頑張り過ぎない事が一番の対処法です。
夫や家族、行政に頼る事は決して恥ずかしい事ではありません。
「一人で出来ないなんて、母親失格だ」なんて思わないで下さいね。

心療内科やカウンセリングで治療する人も多くいます。
お子さんやご家族のためにも、「自分が平穏・健康でいること」を優先しましょう。

こんな記事も読まれています