子どもがかかりやすい夏に流行するウイルス感染症

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夏休みがそろそろ始まりますね。

今から旅行の計画をしているご家庭も多いと思います。

子どもたちも、夏休みを楽しみにしていることでしょう。

そんな楽しみな夏休みを、体調不良で台無しにしてしまってはもったいないですね。

そこで、夏にかかりやすいウイルス感染症とその予防法を調べてみました。

 



咽頭結膜熱(プール熱)

プール熱は、初夏から初秋に多く見られます。
アデノウイルスと呼ばれるウイルスに感染することによって起こります。
39度前後の高熱が4日から1週間続き、喉の痛みが非常に強く、結膜炎も起こします。また、頭痛や食欲不振が3~7日続きます。
感染力ガ強く、飛沫感染と、プールの水やタオルなどを介して、口、鼻、喉、目の粘膜などから接触感染します。
潜伏期間2~14日程度です。

手足口病

口の中や手、足を中心に水泡状の発疹ができる急性のウイルス感染症です。
発疹の他、38度以下の発熱、喉の痛みなどがありますが、軽症で3~7日でおさまります。
5歳以下の乳幼児が大半です。
飛沫感染、接触感染が主なので、手足口病にかかったら他の子にうつらないように、マスクをしたり、長袖長ズボンを着るなどして、配慮しましょう。
潜伏期間は3~6日です。
原因ウイルスが複数あるので、何度もかかることもあります。

ペルパンギーナ

突然の高熱と喉の奥に水泡ができるウイルス性疾患です。
38度以上の発熱が1~3日続き、口の中や喉の奥に水泡ができ、強い痛みがあります。
2~4日で解熱し、1週間程度で収まります。
感染は、飛沫感染、接触感染なので、38度以上の熱があるときは必ず幼稚園や学校はお休みさせましょう。
潜伏期間は3~6日で、一度かかってもまたかかってしまうことがあります。

予防法

これらのウイルス感染症は、残念ながらワクチンや予防薬はありません。
ですから、感染しないようにするためには、まず手洗い・うがいをしっかりすることが大切です。
夏場は、夏バテなどで食欲もなくなりがちなので、バランスのとれた食事、栄養補給を心がけます。
また、長い休み中は生活リズムも狂いがちなので、早寝早起きを心がけ、ウイルスに強い身体を作りましょう。

まとめ

どうしても変えられない予定があるときなどは、これらの感染症が流行しているときは、むやみに人ごみに行かない、うがい手洗いをしっかりする、マスクをするなどの対策をしたほうがいいですね。

しかし、どんなに気をつけても、うつってしまう時はうつってしまうもの。
子どもは、いろいろな病気にかかりながら、丈夫になっていくものですから、前向きに乗り切りたいものですね。

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