もしかして発達障害かもしれない日常生活での子供のサイン

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子供が小さなうちは、ほとんどのママが自宅で育児をしていると思います。ママ友同士子供を遊ばせていても、それは少人数規模のコミュニティ。子供たちは、年齢が近いあるいは同じ年齢で構成されていることが多い。その中で落ち着きがなかったり、お友達と交流しないで一人黙々と遊んでいたり、そんな事があってもまだママは特に気にしていないのが現状だと思います。では、幼稚園に行くようになって同じクラスの子供たちと同じ行動をとれなかったり目立って特異な行動をしていたとしたらあなたはどう思いますか?発達障害といわれる主な事例を取り上げてみたいと思います。


簡単な計算が難しかったり、文字が読めなかったりしませんか

勉強が好きな子と嫌いな子、それぞれいますよね。もちろん私自身も勉強が好きな方ではありませんでしたので、たとえわが子が勉強嫌いでも無理やり勉強させたりはしたくないなと思います。しかし、勉強しているのに学力が低下してしまったり、教科書を見ても文字が読めなかったり、あるいは言葉は発せられるのにその言葉自体を文字にして書くことができないといった子が中には居るのです。一般的に学習障害(LD)と呼ばれています。こういった場合、教師や親は勉強を怠けているからだと一方的に捉えてしまうことが多いようです。確かに、判断するのは専門医でも難しいかもしれません。しかし、子供本人が皆と同じように勉強したいという気持ちがあるにも拘らずそれが思うようにできないのだとしたら、叱ったり無理強いしてやらせるということは酷なのではないかと思います。

とにかくじっとしていられずに、走り回ったりしませんか

幼稚園児や保育園児などの年齢では、まだじっと大人しく座っていることが難しいのが現状です。それでも先生から指示があれば大抵の子供はそれにしたがって大人しく座っていることができるものです。また突然奇声を発したり忘れ物が極端に多かったりするような行動も見られます。これは、注意欠陥多動性障害(AD/HD)とよばれるものです。もちろん突発的な行動というのは子供にはつきものですから、もしかしたら子供自身に何らかの理由があってそういった行動をとる場合もあります。

なにかの物事に対して、とても知識豊富でこだわりがあることも

IQというのは100あれば平均的とされています。では70だったら低いのかと言うとそうでもなくて日常生活にはなんら支障がないのです。そして逆に140ともなると高いねってことになり頭が良いなどと言われるのです。例えば、ジグソーパズルを黙々とやっている子がいるとします。そのジグソーパズルはピース数も多くて大人でもなかなか難しいものだとします。大人からすれば、子供なのにこんなに難しいジグソーパズルができてこの子は天才なんじゃなかろうかと思ったりもします。しかしその一方でその子は言葉の発達が少し遅れていたりします。このような症例は高機能自閉症という括りで呼ばれています。

相手の嫌がることを、躊躇することなく言葉に出してしまう

まだ子供が幼いうちは、人とのコミュニケーションをうまくとるということは難しいかもしれません。それでもなんとか関わりを持とうとする姿勢は見られます。そういった場面を見ると微笑ましい限りです。しかし、それは相手と会話したり同じものを見て笑ったりすることだけではありません。つまり、その場の雰囲気で大人しくしてみたり、気持ちを発散させてみたりといった場の空気を読んで行動するといったことができないのです。こんなことを言ったら相手はどう思うだろうといったような相手の気持ちを想像したりするということができないのです。このような症例をアスペルガー症候群と呼びます。

もし当てはまることがあったら...

わが子に発達障害があったとしたら、それは予期せぬ事態ですがそれが今のわが子の現実です。無理に普通の子供と同じようにさせたり、いつか治るのかもしれないと放ったらかしにしたり、そのような考えは持たないようにしなくてはなりません。子供が幼いうちは軽度発達障害いわゆるグレーゾーンとなってしまいはっきり診断がつかないことが多いです。しかし、こういった障害は、その子供の性格や人格からくるものではなく、また家庭環境によって負ってしまったというものでもなく、生まれてくるときにすでに持っていた脳の機能なのだと考えなくてはなりません。3歳を過ぎればある程度の診断がつくといわれています。子供がこの先自分で生きていけるようにするために、専門医を受診したり専門機関の援助を受けながらより良い方向に成長していけるようにするのが親のしてあげられる大きなひとつなのではないでしょうか。

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