専門家も見逃しがちな「自閉症」があることを知ってますか?

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「自閉症」と言われて頭に思い浮かぶ症状はなんですか?

・ひとり遊びを好む

・人への関わりや関心が乏しい

など、「社会性がない」に関連するワードを思い浮かべる方も多いのでは?

実は、人との関わりが得意な自閉症もあるのです!



自閉症とは…?

「自閉症スペクトラム」あるいは広い意味で「広汎性発達障害」とも呼ばれ、その特徴として
・社会性の問題
・コミュニケーション能力に問題
・想像力の苦手とそれから引き起こされる強いこだわり
があります。

知的能力の遅れがあるのが「自閉症」
知的能力の遅れがないのが「高機能自閉症」「アスペルガー症候群」
とわけられることもあります。

知的な遅れの有無にかかわらず、上記3点の特徴が見られるのが共通点です。

社会性の問題

他人への関心が乏しいため、「視線があわない」「場の空気が読めない」ことが多く、呼びかけられても「他人事」のように反応しないことがあります。

ところが、実際には「自閉症」に見えないタイプがあり、成人になっても診断がつかない場合もあります。
その理由は、社会性という点で全く異なったタイプがあり、そのタイプによっては全く「自閉症」とは見えないみにがあるからです。

社会への関わり方によって

・孤立型
・受動型
・積極奇異型

の3つに分けることができます。

孤立型と受動型

【孤立型】
周囲に人がいてもまるで人がいないかのように行動するタイプです。
人に関して関心がなく、無表情で、人に同情することもありません。
小さな時は、指差しがなく、クレーン現象がみられることがあります。

※クレーン現象
 他人の手でモノを指し示す行動のことを表します。

【受動型】
なんとなく「にこにこ」しているタイプです。
周囲の人に自ら関わっていくことはしませんが、人からの関わりは嫌がりません。
最も問題行動の少ないタイプですが、嫌なことまで引き受けてしまうのでストレスがかかり、時にパニックを起こしてしまうこともあります。

積極奇異型

積極的に人と関わっていきますが、自己本位で一方的なことが多いです。
人の話は聞かず、自分の興味のある話を一方的にしゃべり続けたり、同じ話を何度も繰り返すことがあります。

この「積極奇異型」が「社会性のある自閉症」です。

一般の人だけではなく、医療従事者からでさえ自閉症であるとは認識されず、診断が遅れることがあります。
社会性の問題やコミュニケーションの苦手さから、高校、大学、社会に出てから周囲とのトラブルが増え、病院を受診し、そこで初めて診断がつくケースが多いのです。

思い込みは本人を追い込みます。

筆者の子供も、この「積極奇異型」であると診断されました。

聞いたとき、

「えっ?どこが自閉症?」

と感じました。筆者も「社会性が乏しいのが自閉症だ」と思い込んでいたからです。
医師から特徴などの話を詳しく聞くと、全くその症状に当てはまり、スっと納得したのを覚えています。

思い込みはその本人を追い込みます。
受け入れるまで時間がかかるかもしれませんが、子供が気持ちよく日々を過ごせるようになるためには、医師の診断を受け入れ、早期に療育を始めることが必要です。

もし「自閉症ではない」と診断されても、セカンドオピニオンを一度受けておくことをおすすめします。

だって、「積極奇異型」は医師でも診断が難しいのですから…。

念には念を、ですね。

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