つい疑ってしまう発達障害とは?うちの子、他の子とはどこか違う…

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子育て中の親が一度は脳裏をよぎる「他の子とはどこか違う…」という感情。特に初めてのお子様の子育てをしていると、こう想ってしまうことがあるかと思います。昨今ニュースなどで良くも悪くも話題に上がることが多い「発達障害」。

「うちの子、発達障害じゃなのか…」と悩む前に、発達障害について正しく理解しましょう。

「発達障害」といってもさまざまな症状があります。ここでは、その種類について説明します。



3つのカテゴリー

発達障害といっても、みんな同じ症状ではありません。
「障害は個性」と言われるように、人それぞれ。

大きく分けて3つのカテゴリーがあります。

●学習障害(LD)
●注意欠陥多動性障害(ADHD)
●自閉症

どれも一度は耳にしたことがありませんか?

言葉は知っていてもどういった特徴があるか、までご存知の方は少ないはずです。
そして、よく知らないままそれぞれのイメージが定着してしまい、偏見が生まれていきます。

「発達障害かもしれない…どうしよう!」

と慌てる前に、まずはそれぞれの特性を理解してみましょう。

学習障害(LD)

基本的に、知的な発達に遅れはありませんが、「聞く」「話す」「読む」「計算する」ことのいずれかが苦手で、能力にばらつきをもっています。

例えば、次のようなことのいずれかがみられます。

●何回言っても、頭に入らない。聞き漏らしが多い。
●何を話しているのか、上手に聞き取れない。
●言葉が少なく、思ったことをうまく話せずパニックになってしまう。
●字を書くと右と左が入れ替わってしまう。大きさがばらばらになる。
●計算はできても文章題は全くできない。
●黒板をうつそうと思うが、ノートにうつすまでに忘れてしまう。
●図形など立体的なことが苦手。

このように脳で耳から入った情報の処理が苦手なことから、いろいろな困難が生まれているのです。

小学校に上がると、学習の面で「得意」「苦手」がはっきりとでてきます。
例えば「国語」は得意なのに「算数」は努力してもできない。などです。

注意欠陥多動性障害(ADHD)

ADHDの特徴はこの3つです。

●不注意
●多動性
●衝動性

誰にでもありそうな症状ですが、ADHDの場合は「日常生活に支障をきたす」のが特徴です。しかし、ADHDの症状はたくさんあり、現れ方も様々です。

症状の現れ方には
●不注意のみ現れる。
●多動性・衝動性のみ現れる。
●3つの特徴全てが現れる。などがあります。

親のしつけのせいにされがちですが、決してそういうのではなく、脳の働き方の違いによるもので、自分自身をコントロールできない、のです。悪気があってやっているのではなく、気がつけば既に行動してしまっているのです。

自閉症

自閉症スペクトラム、ある意味で「広汎性発達障害」とも呼ばれます。

特徴はとして、
●社会性の問題
●コミュニケーション能力に問題
●想像力の苦手とそれから引き起こされる強いこだわり
があります。

さらに、知的能力の遅れの有無によって
●自閉症
●高機能自閉症やアスペルガー症候群
と分けることがあります。

抱え込む前に、専門家に相談を!

誰でも我が子に障害があるとわかれば、落ち込みますし、自分自身を責めたりします。

しかし、落ち込んでる時間はありません!

もし、お子様に「発達障害」等が見られた場合、早期療育がお子様の未来を変えていきます。
素人の私たちがいくら独学で障害について学んでも、専門家のアドバイスに勝るものはありません。
子供自身の「特性」を理解し、どうしたらいいのか?と「対応」を学ぶことが、お子様の日常生活が快適に、過ごしやすくなるいちばんの方法です。

「取り越し苦労」という言葉がありますが、心配事は相談をしてみて、何もなければそれでいい。

そのくらいの軽い気持ちで、専門機関に足を運んでみてはいかがでしょうか?

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