これって大丈夫?出産の兆候5ポイント

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出産が近づいてくると、不安や期待でドキドキしますよね。10か月間お腹の中で育んできた赤ちゃんが生まれようと行動し始めると起こる様々な兆候をまとめてみました。心と体の準備をして出産に備えましょう。



Point.1 お産が近づいているサイン

□ 赤ちゃんの動きが少なくなりお腹全体が下がる
□ 胃がすっきりする、呼吸がしやすくなる
□ 恥骨や足のつけねが痛む
□ 腰痛が出る
□ トイレが近くなる、残尿感がある
□ 便が出にくくなる
□ おりものが増える
□ おなかが張る
□ 前駆陣痛がくる

赤ちゃんは出産が近づくと産道の方へ下りて骨盤に頭を入れてきます。このため今まで圧迫されてきた胃や肺は楽になりますし、逆に恥骨・膀胱・腰は圧迫されて痛みが出たりトイレが近くなったりします。また大腸も押されるので便が出にくくなる人もいます。

*赤ちゃんの動きが少なくなるのは正常なサインですが、全く動かないこととは別です。寝ている場合もありますので過度に心配することはありませんが、数10分動きがない場合病院に相談してみてもよいかもしれません。

Point.2 前駆陣痛って?

お産が近づくとそれまでと比べておなかの張りの強さと回数が増えてきます。不規則なおなかの張りが繰り返されると陣痛?!と思いがちですが、これは「前駆陣痛」といって赤ちゃんが外に出るための下準備、いわば「陣痛の予行練習」です。子宮収縮を繰り返して産道や子宮口を柔らかくし出産に備えていきます。

□ おなかの張りの間隔が不規則で短くならない
□ 痛みに強弱がある
□ 合間に家事ができる、もしくは眠ることができる
□ 痛む場所が下腹部のみ

このような時は前駆陣痛の可能性も。痛みが来たら一旦様子を見ながら間隔を計りメモを取りましょう。痛み・張りの間隔が規則的になる、痛みが強いなどの場合は病院に連絡してください。
前駆陣痛には個人差があります。全く来ない人がいれば不規則な痛みが毎晩来て不安になる人もいます。私の場合は出産の3週間前から始まってドキドキしていました。

Point.3 おしるし

お産が始まったサインのひとつ目がおしるしです。

おしるしとは血の混じったおりもののことです。出産に備えて子宮口が開き始めるときに出る血液がまざることもあれば、赤ちゃんを包んでいる袋(卵膜)が子宮内壁とこすれたりはがれたりして出た血液が混ざる場合もあります。

おしるしがあるからといってすぐ出産が始まるわけではありません。

一両日中に陣痛が始まる人がいたり1~2週間かかる人がいたりと個人差があります。おしるし自体がない人もいます。また、内診の刺激でおしるしのような出血が見られる場合もありますが、これは出産の兆候ではありませんので気になる場合は病院に聞いてみてくださいね。

一般的に自然にくるのがおしるしですが心配なものもあります。

■ 明らかな塊が出た
■ 月経の量が多いとき以上の出血があった
■ 少量でも長く続いて止まらない

上に当てはまったり不安だったりしたら病院に連絡しましょう。
常位胎盤早期剥離(主産時に剥がれる胎盤が先に剥がれてしまった状態)など赤ちゃんに影響があるトラブルが隠れているかもしれません。病院に行かず心配するよりも病院に行って安心してくださいね。

Point.4 陣痛(本陣痛)

お産が始まったサイン二つ目は陣痛です。

赤ちゃんを押し出す子宮収縮のことで、おなかが石のように固くなり前にせり出してきます。最初は不規則で痛みは少ないので、おなかを壊したのかと勘違いをする人もいます。この陣痛が10分間隔もしくは1時間に5~6回繰り返すようになったら陣痛の開始となります。

前駆陣痛との違いは「だんだん強度が増す」「だんだん間隔が短くなる」です。

本格的な陣痛は陣痛の持続時間が30秒程度あります。一般的には初産婦は30秒続く陣痛が10分間隔になったら、経産婦は15~20分間隔になったら病院に行くタイミングです。
また、激しい下腹部痛が起こった時は病院に指示を仰いでください。

Point.5 破水

お産が始まったサイン三つ目は破水です。

赤ちゃんを包んでいる卵膜が破れて、中の羊水が流れ出ることです。一般的には陣痛が強くなってから起こるものですが、時々陣痛の前に破水してしまう人がいます。突然起こるので、尿漏れと勘違いをする人もいますが、

□パンと袋が破ける音がして液体が出てきた
□力を入れても生暖かい液体が流れる
□生臭いような液体が出ている

このような場合はたとえ液体が少量でも病院に連絡して指示を仰ぐ方が良いです。病院ではリトマス紙のようなものを使って簡単に羊水か尿漏れかを判別できます。
なお、破水が疑われる場合は赤ちゃんの感染症を防ぐためシャワー・お風呂は厳禁です。動き回らず、清潔な生理ナプキン等をあてて病院に行きましょう。

外に出ていくかどうか決めるのは赤ちゃんだと言われています。赤ちゃんの出すお産のサインを見逃さず、準備を万端にして出産に備えてくださいね!

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