2018年からはじまる「つみたてNISA」は何?子育て世帯に使える?

2,052 views

結婚すると、貯金をはじめないといけないと感じます。資産形成で大切なのは、低金利では預金のみだと資産は増えていきません。

金融庁がすすめているのは、多少のリスク商品を含めて資産を形成していくこと。

従来のNISAとはまた違う「つみたてNISA」が2018年1月からはじまります。この制度とは……?

72の法則を知っていますか?

定期預金は元本保証があります。そのため、10万円を預けたら10万円以下にはなりません。安全ではあるものの金利も低くなかなか増えないのも問題です。

金利が1%違うと、どのようにお金が増えていくか違いがわかる「72の法則」を知っているでしょうか。
72の法則は、お金が2倍になるのにかかる年数を計算するのに効率的な方法です。

1%の金融商品で、10万円を20万円にしたいのなら……
72÷1=72、72年かかります。この72÷〇(金利)で、2倍になるためにかかる年数が簡単にわかります。

2%なら 36年
3%なら 24年
4%なら 18年

というわけ。現在の銀行の定期預金だとかなり利率が低く、0.01%なんていうことも普通。そのため、円の定期預金のほか、元本保証がある金融商品以外にも利率の高い投資商品を組み合わせていく人が多いのも事実です。

投資信託や株などがその代表です。

NISA制度に新制度「つみたてNISA」

現在、NISAと呼ばれる制度があります。

NISAは国内株式、海外ETFの手数料が無料になる制度で、リスクはあるものの、将来的な資産を増やすためにはじめている人も多いはずです。そして、このNISAとは違う「つみたてNISA」が2018年1月からはじまります。

従来の対象金額は、年間120万円かける5年=600万円が対象。ただし、年間120万円の上限額も貯金できていない家庭も多いと思います。子育てしている世帯だと、おむつ代や食費も倍かかってしまうからです。

つみたてNISAは、年間の金額が違います。
1年あたりは40万円が対象。そして期間が長くなります。期間は20年。計算してみると、40万円×20年間で合計800万円が対象になります。一般のNISAよりも合計金額は長くなるので、長く長く貯めたい人向けです。

つみたてNISAの特徴は?

つみたてNISAは、「まだNISAをはじめていなかった人向け」。

・開始時期は2018年1月から 
・非課税になるのは最長20年間 
・非課税の投資枠は年間40万円 
・買付は「積立」、定期的に継続していることが条件 
・商品は投資信託など
・日本在住で20歳以上

NISAとの違いは、NISAが上場している株式、ETF、投資信託なのに対して、つみたてNISAは一定の要件の投資信託などで少し範囲が狭まること。株や投資信託などアクティブに買っていきたい人はNISAに申し込み、つみたてNISAは投資信託を少額、長く貯めていくのにぴったりです。

子供がいる家庭なら……「ジュニアNISA」を

つみたてNISAは、対象は20歳以上。そのため、子供は申込むことができません。もし、子供のための教育資金を貯めようと思うのなら「ジュニアNISA」がいいでしょう。

・日本在住、0~19歳 
・マイナンバーが必要 
・金融機関変更は不可 
・上場株式、ETF、投資信託が対象 
・最長5年間 
・18歳まで払い出し不可
・年間80万円が非課税投資枠

急な出費には耐えられない金融商品ですが、ジュニアNISAで投資信託を購入すると手数料がかからないので「貯蓄向け」口座を保有したいのなら迷わずジュニアNISAを選ぶのがいいとされています。

家庭によってお得度が異なる!

NISA、つみたてNISAの2つを比べた時、併用ができないので、どちらかを選ぶ必要があります。
例えば、NISAは年間120万円なので収入の多い旦那さんや奥さんのパートをまるまる預けることができる家庭が有利。そして、つみたてNISAは長期間なので、コツコツ型で貯めていきたい奥さんは有利。そして合計金額もNISAに比べて多いので、これまでNISA申込をしてこなかった人はありがたい制度です。

ただし、NISA、つみたてNISA、どちらとも20歳以上が対象なので、「こどものために投資商品を購入したい!」と思っているのならジュニアNISAを選ぶことも。2016年からはじまっているジュニアNISAに加入すれば、20歳になっていない子供も申込むことができます。

 

こんな記事も読まれています