自閉症かな？と思ってしまう行動が多いとすごく不安になりますよね。自閉症の診断は３歳くらいまでは専門医でも難しいと言われています。それは自閉症ではない子でも自閉症の子が行う行動や言動をする子もいる事から数回の診断ですぐに自閉症と診断出来ないのです。そこで普段から家族が赤ちゃんがどんな言動をするか？いつから続いているか？などの観察はとっても大事です。ここでは、自閉症の子の特徴をまとめてみました。
自閉症の原因
自閉症は心の病と思っている方が多く自分の子が自閉症と分かると、自分の育て方が悪かったとか家庭の環境が悪いのだろうか？などと自分を責めてしまうママが多いのですが自閉症はママのお腹の中にいる時に中枢神経の発達に何らかの問題が生じ自閉症を患ってしまう事は分かっていますが現在もまだはっきりとした原因は分かっていません。遺伝や環境などではなく先天的なことで発症してしまうので自分を責める事はないですよ。
先天的な病気なので完治する事はありませんが早期に発見出来れば、自閉症の症状にあわせた療育を受ければ他の子たちと同じように成長し生活もしやすくなります。
生後３か月から６か月頃までの症状
生後３か月頃の特徴は授乳中にママと目があわない・抱っこを嫌がる・笑わない・あまり泣かないなどがあげられます。赤ちゃんは泣いている時に抱っこをすると泣き止んだりママの顔を見つめたりするのが一般的な赤ちゃん。しかし自閉症の赤ちゃんはほとんどの場合は一般的に赤ちゃんのすることとは逆の行動が見られます。
生後６か月頃の特徴は落ち着きがない・人見知りがない・後追いをしないなどがあります。落ち着きがない子や人見知りのない子後追いをしない自閉症でない子も多くいるのでまだこの頃の症状だけでは自閉症と診断するにはとても難しい時期で専門医に診せてもはっきりとした診断はしてくれません。
１歳・２歳頃の症状
１歳頃の特徴はこの頃になると興味のある物や欲しい物は指さしをする時期です。おもちゃを取って欲しかったりすると指さししますよね？自閉症の子は自分の手の代わりにママの手を使ったりするクレーン現象をこの頃にし始めます。
２歳頃の特徴は言語の発達の遅れが目立ちます。だいたいの赤ちゃんはママやパパと言った言葉を最初に覚え理解しますが自閉症の赤ちゃんは発言だけではなく言葉の理解も遅れてしまう為に一般的な子よりもママという言葉が何なのか理解出来る時期も遅れてしまいます。
しかしこの頃も健常な子でもまだ言語の発達が遅い子はたくさんいるので（特に男の子）まだこの時期はグレーゾーンだと思って注意深く様子を見ることが大切な時期です。
その他の特徴
全ての子に現れる特徴ではないですが上記特徴以外によく見られる特徴としては
・こだわりが強い（位置・行動・習慣などに強くこだわり食事なども偏食）
・感覚の異常（視覚聴覚嗅覚などが正常に脳で処理されない為に過度に過敏だったり鈍感だったりする）
・睡眠の異常（大きくなっても睡眠のリズムがとれず１・２時間おきに目を覚ましたり極端に睡眠時間が少ない）
病院での診断などはだいたい３歳頃からと言われています。その前から少しずつ兆候が出ているようであれば早めに医師に相談しておくと安心かもしれないです。
おわりに
自閉症は完治しない病気ですが、その子の症状にあった育て方や教育を受けることで子供のもった力を伸ばし社会に適応した形で生活を送ることが可能です。気付かずに普通の幼稚園や小学校に入れてしまう事で他の子との集団生活が出来ずに逆によくない方向に行ってしまう恐れもあるので少しでもおかしいな？と思ったら専門医に診てもらい専門的な療育が受けられるところで学習させてあげる事が大切です。
人の子と成長を比べるのではなく、ゆっくり自分の子の観察と成長を見守り子供の成長に関する相談はママ友などにするのではなく専門医に相談すると焦らずに冷静に物事を考えられるので信頼できる医師は見つけておくと良いですよ。
