一般的に女性は35歳までに自然妊娠による出産をすることが望ましいと言われていますよね。
その理由は、年齢と共に進む卵子の老化。
年齢が進むにつれて、あなたの作りだす卵子は劣化、減少していくため、健康な赤ちゃんを産むことができないリスクが高まってしまうからです。
30歳を過ぎているけど、まだ相手がいない。でもいずれ結婚して赤ちゃんが欲しい!
そう願う方に提案するのが、「卵子凍結」という方法。
ここでは「卵子凍結」について色々とご紹介したいと思います。
1.卵子凍結とは?
女性の社会進出が進んで晩婚化の昨今、注目されている手技です。
また、女性特有の乳がんや子宮がんといった病気にかかってしまうと、その治療の結果妊娠力が低下すると言われています。
そんな女性達の「卵子の時間を止める事ができる」方法が、「卵子凍結」なのです。
出来る限り若く、健康的な良い状態の卵子を体内から取り出して凍結し、必要となる時まで保存することができます。
2.未婚でもできるの?
既婚・未婚関わらず、卵子凍結をしてもらえる病院はあるようですね。
しかし、大事なポイントが1つ。
それは、年齢です。
日本生殖医学会のガイドラインでは、卵子の採取は40歳未満まで、また受精卵の移植は45歳未満までと決められているようです。
年齢的にタイムリミットが近づいている方がいれば、お近くの病院などに一度相談に行かれることをおすすめします。
3.費用は?
卵子凍結は保険適用外の手技となるため、病院によって多少異なりますが、かなり高額です。
排卵を促すプロセス~採卵:30~70万円
1個の卵子の保管:約1万円/年
凍結卵子の解凍~体外受精:30~50万円
ざっと挙げるとこのようになります。
保管にかかるお金も、保管する卵子の数が多ければ多いほど、その額が増えていきますので、ご自身の懐事情も合わせて考える必要がありそうですね。
4.卵子凍結のメリット
卵子凍結の主なメリットは以下のようなものです。
・今相手がいなくても、将来のために妊娠しやすい卵子を保存しておける
・妊娠しやすい若い卵子を採っているので、染色体異常の発生確率を下げることができる
・個人の事情で妊娠・出産をコントロールすることができる
やはり、将来高齢であることが理由で妊娠できない又は健康な赤ちゃんを産めないのでは?という将来への不安を払拭できる事が一番大きなポイントかもしれませんね。
5.卵子凍結のデメリット
卵子凍結の主なデメリットは以下のようなものです。
・費用が高額
・冷凍保存をした卵で体外受精をしても、必ず妊娠する訳ではない
・卵子を冷凍保存したものの、結局意中の相手に出会うことなくタイムリミットが来てしまった
やはり、大きな問題は金銭面のようですね。多額の費用を支払うけれど、それに見合った結果が必ず返ってくる訳ではない、という事を頭の片隅に置いておかないといけないですね。