離乳食の献立の考え方とは?栄養バランス実践編(初期)

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栄養バランスや1日のなかでの変化のつけ方を踏まえて、痔菜の離乳食作りを考えて行きましょう。まずは、離乳食を始める初期からご紹介します。あせらずにゆっくり進めましょう。

糖質の食材から(1週目)

初期の赤ちゃんにとって、離乳食は始めての体験です。まだ全く食べ物に慣れていないので、最初から、糖質、ビタミン、たんぱく質の栄養素を含む食材全てを食卓に並べる必要はありません。最初の1週間は糖質のものだけを与えます。よくすりつぶした10倍がゆなどを、
初日は小さじ1(5cc)の量をスプーンで小分けして少しずつ与えます。
次の日も同じメニューを同じ量だけ与え、様子を見ます。体調に変化がなければ、3~4日目から少しずつ(小さじ1から小さじ2のように)増やして行きましょう。

野菜メニューをプラスして(2週目)

おかゆなど糖質のゴックンが上手に出来ているようであれば、2週目くらいからおかゆなどの糖質中心のメニューに野菜のメニューをプラスしてみましょう。野菜の裏ごししたものが適しています。こちらも、おかゆ同様、小さじ1(5cc)の量をスプーンで小分けして少しずつ与えてみましょう。翌日も同じ野菜を与え様子を見て、体調に変化がなければ、違う野菜にするなどとして、少しずつ野菜の種類を増やしていくと良いですね。焦る必要は全くありませんので、ゆっくり赤ちゃんのペースで進めてください。

たんぱく質は最後に(3週目)

3~4週目くらいになり、おかゆや野菜が上手にゴックンできるようになってきたら、たんぱく質源のメニューも加えてみましょう。おかゆや野菜メニューに豆腐や白身魚などのたんぱく質源メニューも加えてみましょう。こちらも同様に食べやすいように裏ごしします。豆腐をだし汁で煮てすり潰したものなどが手軽ですね。

大体3週間から1ヶ月程度で、糖質、ビタミン、たんぱく質を含むメニューがそろうのが目標ですが、進み方には個人差があります。あくまでも目安と考えて、赤ちゃんのペースに合わせましょう。

開始して1ヶ月たったら(4週~)

離乳食を開始して1ヶ月がたち、赤ちゃんが食べることに大分慣れてきたら、離乳食の回数を1回から2回にします。まだ、栄養のバランスを気にする必要はありませんが、いろいろな食材に慣れていくためにも、糖質、ビタミン、たんぱく質を含む食材をそれぞれ1種類は入れ、献立を作りましょう。
品数は主食、主菜、副菜で3品作ったり、主食+主菜で1品、副菜で1品どの2品にしたり、いろいろな食材を混ぜ合わせたおじやにして1品にしたり、メリハリを持たせると良いですね。
また、離乳食のあとには母乳やミルクを欲しがるだけ飲ませましょう。

献立例

参考までにメニューをご紹介します。

献立例①
●豆腐とにんじんのおじや(糖質、ビタミン、たんぱく質)
材料:にんじん 1cm厚さの輪切り1/2枚 木綿豆腐 1.5cm角1個
10倍がゆ 大さじ1
①にんじんは皮をむき、いちょう切りにして、やわらかくゆでる。
②豆腐はゆでて、中まで火を通し、取り出して水気を切る。
③すり鉢に①、②を入れて、なめらかにすりつぶし、10倍がゆも加えて、よくすり混ぜる。
※いろいろな食材を混ぜ込むおじやに、淡白な味わいの豆腐も加えて味のバランスもよくなります。

献立例②
●トマトがゆ(糖質、ビタミン)
材料:トマト 1/8個 10倍がゆ 大さじ1 水 小さじ1
①トマトは皮と種を取り除き、こまかく刻む。
②①を耐熱皿に入れて水を加え、ラップをして電子レンジで約15秒加熱する。
③10倍がゆを器に入れ、②を加えてよく混ぜ合わせる。
●豆腐とにんじんのマッシュ(ビタミン、たんぱく質)
材料:にんじん 2mm厚さの輪切り1枚 絹ごし豆腐 1.5cm角1個
①にんじんは皮をむき、いちょう切りにして、やわらかくゆで、すり鉢でつぶす。
②絹ごし豆腐はゆでて中まで火を通し、取り出して水気を切る。
③①に②を加え、なめらかになるまでよくすり混ぜる。
※にんじんと豆腐をおかずに使いまわしし、トマト入りおかゆで野菜たっぷりのメニューです。

同じ食材でも変化をつけると良いですね。

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