育児をする上で大切なのが、育児方針をしっかり定めること。
夫婦そろって同じ育児方針でいられるのが一番ですが、時として意見が食い違うことがあります。
特に夫婦間でもめやすい、4つの問題をご紹介します。
しっかり話し合って、夫婦の意見を一致させておきましょう。
叱り方
夫婦間で特にもめがちなのが、子どもの叱り方についてです。
夫婦のどちらかが子どもを感情的に叱り、もう片方は『そんなに怒らなくても』と流してしまう…というパターンは多いですよね。
ですがこれ、あまりよくないパターンです。
どちらかが感情的になってしまう夫婦の場合、まずは子どものいない場所でしっかり役割分担をしておくことが大切。
片方が感情的になったら、もう片方はフォローを入れるようにします。
このフォローは『子どもに冷静に子どものよくなかった点を伝える』のが目的。
パートナーの叱り方にダメ出しをするのではなく、落ち着いて代弁するものと考えてください。
そうすれば、子どもは逃げ場がない状態で叱られ続けることがなくなります。
また、『今日の叱り方はちょっとよくなかったね』と反省会をするのもおすすめです。
もちろん、子どものいない場所で行ってくださいね。
進学問題
子どもの進学にかかわる問題も、もめごとになりがちです。
夫婦の片方は学歴重視、片方は子どもの好きなようにさせたい…というパターンが多いですね。
大切なのは、進学先を決めるのは子ども本人であることを理解しておくことです。
公立に行くのか私立に行くのか、大学に行くか行かないか…。
あらゆる選択肢について子どもと一緒に考え、最後は子どもに決定させてあげましょう。
親としてもっともよいのは、子どもの進学について決定を下すことではなく、あらゆる選択に対応できるような準備をしておいてあげることです。
習い事
子どもの習い事についても、夫婦でしっかり相談して決めたいですね。
文化系の習い事にするのか、運動系にするのか。
どこの教室に行くのかも頭を悩ませるところです。
夫婦のどちらかが独断で決めるのではなく、夫婦でしっかり情報収集と相談をした上で決めましょう。
もちろん、子ども自身の意思も大切。
子どもがやりたいものを一番に優先できるといいですね。
生活習慣
生活習慣の違いは、時には離婚に発展するほど個人差が大きい問題。
夫婦間でさえそうなのですから、子どもの生活習慣に関する問題はさらに大きなものになりがちです。
たとえば子どもにテレビを見せるのか、ゲームをさせるのか。
夜寝る時間は何時くらいで、食事のマナーはどれくらい厳しくしつけるのか。
『ママはテレビを見せてくれないけど、パパはどれだけテレビを見ていても怒らない』なんて子どもが学習してしまったら…悪影響ですよね。
一つ屋根の下で生活する以上、生活習慣はみんなで揃えるのが理想的。
夫婦でしっかり擦りあわせをして、子どもにもよい環境を整えてあげましょう。
育児に正解はない
育児に正解はありません。
夫婦の数だけ子育ての形があり、どんな子に成長するのかは成長してみるまで誰にもわかりません。
大切なのは、夫婦がしっかり話しあって育児方針を決めていくことです。
子どもの意思や希望も織り込みつつ、よい方向に育っていけるような方針を定めていきたいですね。
くれぐれも、子どもの前で言い争うことだけはやめてください。
二人で協力して子どもを育てることが子どもの情緒の安定につながります。