1歳のお誕生日前後になると、少しずつ歩けるようになる子供。赤ちゃんから子供・幼児に成長したことを実感できるひとときです。最初は伝え歩きからひとり立ち、1歩2歩と足を前に出しては、しりもちをついて、の繰り返し。肩を左右に振りながらバランスをとって歩く姿は、微笑ましいものです。家の中では、あちこちに危険が潜んでいますので、よちよち歩きをし始めたら、夫婦でチェックしてみませんか。便利グッズも、あわせて紹介します。
ドアの指詰め
洋室でも和室でも、必ずあるドア。意外と、指をつめる、指をはさむ事故が多いんですよ。私の勤めていた保育園でも、ちょっと目を放した隙に、2枚のサッシ窓に、指を入れてしまい、「ギャー」と悲鳴が聞こえてきました。
大きな怪我には至らず、胸をなでおろしたことを覚えていますが、子供たちは興味があるところは常に手を伸ばします。
ご家庭でも、たくさんの開き戸、引き戸がありますし、洋室は本当にぴしゃりと閉まります。
多少空調は悪くなりますが、ドアの隙間に便利グッズをはさみましょう。100円ショップにもありますので、ぜひすべてのドアに用意してください。
引き出しストッパー
チェストやたんすの引き出し。子供たちは興味シンシンです。
引き出しの取っ手に手をかけてぶら下がったり、その弾みで引き出しが飛び出てきて頭をぶつけたり。引き出しは食器棚ならかなり重いですので、大事故にもつながりかねません。
100円ショップでは、両面テープで固定するストッパーが売られています。見た目には少し気にあるのですが、引き出しを開かないようにロックするのは、地震の横揺れ対策にもなり、結果として数年の間でしたが、安心して、お台所仕事ができました。
縦一列の引き出しなら、写真のように長い棒やポールと串刺しにするだけで安全対策になりますよ。
コンセントカバー
子供は、穴や隙間(スキマ)が大好き。電気のコンセントなんて、最高の遊び道具です。
しかし、コンセントは近年、トラッキング火災といって、コンセントの中に入ったほこりがショウートして火事を引き起こすなど、コンセントの怖さがたびたび報じられています。
クリップやホッチキスの針が、万が一にも子どもの手でコンセントに入れられたら大変です。
コンセントの差込口は、日本では100ボルトです。しかし欧米では200ボルト、220ボルトですから、はるかに昔から対策を考えてきました。
簡単です。カバーをすればいいだけですから。
100円ショップでも、コンセントの穴に入れるだけのカバーが売られていま
お風呂 ~ 必ず柵をしましょう
家庭での事故で最も多いのが、お風呂。水を張ったままにしておいては絶対にいけません。
極端な話を言えば、1センチの水溜りでも水死しますし、重篤な呼吸困難や脳障害を負うこともあります。
お風呂のあと全部、湯や水を捨ててしまったらよいのに、と思いつつも、残り湯を洗濯に使ったり、庭木やガーデニンゥの散水に使ったりと、夜中、湯船に水をためておくこともありますね。
ベビーフェンスの名前で、たくさんの商品が売られていますが、そんな難しくないので、手作りしてみてはいかがですか。
パパの出番ですが、日曜大工程度の道具で充分。外敵が襲ってくるわけではないですし、それに、ヨツバイの赤ちゃんや、よちよち歩きの赤ちゃんは、少し「障害物」があれば、それ以上は進みません。
ちょっと目を放した隙に、あちこち「探検」に行く、かわいい年頃の子供が一番危ないのですが、100円ショップで売っているメッシュのワイヤーやツッパリ棒も、手作りフェンスの材料になりますよ。
毎日、子どもと一緒に点検してみましょう
どんなに注意しても、家で事故は起こるもの。
この前提が大事です。だからこそ、毎日、こまめに掃除して点検しましょう。
わが家では、下の娘が1歳のとき、。フローリングの床に落ちていたティッシュで滑って、頭を壁で打ちました。
大事にはなりませんでしたが、たかがタオル1枚、ハンカチ1枚が、一生傷になったりしたら取り返しがつきませんね。
かといって、ベビーサークル・ベビー柵・ベビーガードで、動ける範囲を狭めてしまうのもかわいそうです。落ちているフォークも危ない。踏んだら跳ね上がりますし、先が尖(とが)ったものは凶器です。
車輪のついたおもちゃ、ミニカーも踏んだら痛いだけでなく滑ります。
こんなことを頭の片隅に入れて、いつも目と気を配るだけでも、子供とママを不用意なケガから守りますよ。