子供が生まれた途端、公園や駐車場で営業マンのセールストークや勧誘が増えたと感じませんか?
家に訪問してくる営業や勧誘の回数も何だか増えたかも……という方もいらっしゃるかもしれませんね。
実は「子育て主婦」は勧誘やセールスの恰好のターゲットなんです。
断ろうと思って対応しても、なんだか丸め込まれて断りきれなくなっちゃった、という方も多いのです。
今回は、そういった勧誘・セールスへの対応と断り方について紹介します。
<はじめに>なぜ子育て主婦がターゲットになりやすい?
まず、子育て中の主婦は在宅している率が高いことがあげられます。
戸別訪問をする営業セールスマンの中には、「会って話した・資料を渡せた」回数がノルマになっている事も多く、出来れば在宅中で対応している家を中心に回りたいと考えています。
日中子供と家で二人きり、という事の多い主婦は、誰かと話をしたいと思ってつい訪問営業にも応じてしまいやすい心理があるようです。
そこを狙うように、子育て主婦が関心を持ちやすい「美容」「食品」「副業」「子供の知育」など、主婦の悩みにつけこむようなうまいセールスをしてきます。
サンプル・無料体験につられないで!
よく化粧品などは「無料サンプル進呈中」と宣伝して顧客を増やそうとします。
訪問営業も同様で、たとえば化粧品なら「今なら無料で肌年齢を調べられます」と言い、部屋に上げてもらったところでものすごい勢いでセールストークを展開します。
また、話も上手なのでつい盛り上がってしまい、うっかり気を許してしまいがち。
ですが無料サンプル・体験などのサービスを受けるという事は、「連絡先を相手に知らせる」「次も家にやってくる機会を与える」という事です。
そうすると業者は何度も訪問や電話をしてきます。
サンプルが合わなかったので、と断ろうとすると「ではあなたに合う別のものをご紹介しますよ」とどんどん次の商品を勧めようとします。
化粧品だけでなく無料エステ体験なども同様です。
基本コースだけ無料でやってもらって帰ればいいや、というのは甘いです。
オプションをつけられたり、施術終了後にカウンセリングという名前のセールストークをされ、「今から手入れしないとシミ・シワだらけになりますよ」と恐怖をあおって契約させようとします。
断るのが苦手な方はむやみに無料サンプル・体験に手を出さないのが無難です。
子供の情報は皆が狙っている!
「資料請求で無料体験セット・お役立ちベビーグッズをプレゼント!」
よく、インターネットの広告や子供向けイベントのチラシにこういう文面を見かけませんか?
これはつまり、「子供の個人情報と引き換えにプレゼントしますよ」ということ。
一度住所が知られるとどんどんDMが届いたり営業マンがやってくる事もあります。
というのも、個人情報保護法により、ここ10年で子供の名簿が手に入れにくくなりました。
業者からすれば、子供の情報はなんとしてでも欲しいお宝のようなもの。
成人になるまで何かしらのDMを送る事が出来るからです。
以前ニュースにもなりましたが、大手の会社が顧客情報を流出させた事件がありましたよね。
自分の子供の情報が誰に渡ってしまったのか不安に思った親御さんも多かったのではないでしょうか。
子供の情報を守りたいという方は、「資料請求でプレゼント」というものにむやみに応募しないのも大切な防衛手段です。
「一緒に働きませんか」はよく考えて!
保険外交員や宅配スタッフなど、女性が多く活躍している業界もありますよね。
ですが入れ替わりの激しい職場だと、次のスタッフを確保するために企業はあの手この手で次の働き手となる女性を探します。
「ケーキやお茶をしながら保険についての勉強会しませんか」
「無料で家計診断します。子連れでOKですよ」
と主婦の方を誘ったりする企業もあります。
勉強会はとても有意義なものかもしれませんが、実際は「一緒にセールスレディをしましょう」という勧誘が含まれている事が多いです。
実際筆者の周りでも、そういった勉強会に行って勧誘され、断りきれずに困ったという声を聞きます。
たまに「保育所あり・子育てママが働きやすい職場です!」「月10万円は保証します」という求人を出している企業もありますよね。
保育所になかなか預けられずに働けない主婦にとっては、とても魅力的に映るかもしれません。
ですがどちらも行く前によく考えましょう。
保険外交員や宅配スタッフも基本的には営業職ですから、精神的に疲れる事も沢山あるでしょう。
自分が本当に勤められるのか、今すぐ働く必要があるのか、家族の理解は得られるのか……
あと1,2年待てば保育園に入れられて、別の企業で働ける可能性もあるかもしれません。
「一緒に働きませんか」という勧誘は、相手もノルマがあってやっている事です。
目の前の甘い言葉につられないように気を付けましょう。
断る時は毅然とした態度で
どのパターンにも言えることですが、「脈あり」と思わせる行動はしないのが一番です。
「今忙しいので」と断ると、「忙しくない時はいつですか?また改めて来ます」と再度訪問されてしまいます。
「主人に聞かないとわからない」というと、「ではご主人のいる土日に来ます」と言われてしまいます。
「また機会があったら~」は一番言ってはいけない言葉です。
何度も押せば折れてくれると思ってしまい、しつこく勧誘されるパターンです。
訪問販売についてはすぐ玄関を開けずにインターホンで応対しましょう。
必要が無ければ「うちは要りません。お引き取り下さい」ときっぱり対応を。
勉強会や宗教の集会への勧誘も同様です。
「忙しいから、またそのうち……」は相手に期待を持たせます。
「お誘いはありがたいけれど、私はそういう集まりには行きません。冊子も要りません」とはっきりと断りましょう。
断る自信の無い方は、玄関先に「営業勧誘お断り」の札を出し、宅配便などは時間指定で受け取るなどして居留守を使うなどしましょう。