言うことをきかない子のルールの学び方&受け入れ方

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何度も同じことを注意しているのに、子どもが一向に変わらないということはありませんか?もしかすると、自分が教えたいこととは違うことを教えてしまっているかもしれません。

ここでは、言うことを聞かない子がどのようにしてルールを学び、ルールを受け入れるのかをまとめています。



子どもは具体的に学ぶ

子どもは、自分の目や耳、感覚で経験したことをもとに、物事の様子を把握します。つまり、具体的に学んでいるのです。まわりの世界をどう見るかは、自分の経験が大きな土台となります。
親は基本的に「言葉と行動」の二つを使って子どもに教えますが、具体的なのは行動です。親が「言うこと」てはなく「やること」が実際のルールとなります。
例えば、「外で遊ぶならブロックを片付けてからね」と子どもと約束をして、母親が部屋を出てしまい、そのすきに片付けないまま遊びに行ってしまった…母親は「あの子ったらまた!」と、片付けをしてしまう。そして子どもが帰ってきたとききれいに片付いたブロックを見て、やっぱりママが片付けてくれた…とニンマリ。
この場合、母親は「片付けなさい」といいましたが、行動は「あなたがやらないなら私が片付けるわ」です。これでは、言葉と行動が一致しておらず、子どもには行動のメッセージが伝わってしまいます。
ここでは、子どもがブロックを片付けるのを見届けることで、言葉と行動で同じメッセージが伝わります。
親の言うこととやりたいことが一致していれば、子どもは親の言葉をちゃんと聞き、背後にあるルールを受け入れます。しかし、言うこととやることが一致していなければ、親の言葉を無視し、自分の経験をもとに考えるようになってしまいす。

子どもは境界線を調査する

子どもは、親が言うルールが本当のルールだということにどうやって気付くのでしょうか。
まず、ダメだと言われることをひたすらやってどうなるかを観察し、「OKとダメの境界線」を知ろうとします。そうやって情報を集め、それをもとにルールに従うかどうかを決めます。さらに、本当にやっていいことは何か、誰に責任があるか、どこまでやれるか、やり過ぎるとどうなるかなど、自分にとって重要な疑問の答えを見つけようとします。しかし、子どもの考えは、言われたことだけでなく自分の経験も土台になって決まっていくため、子どもの出す結論は、親の期待と違う場合があります。その場合は、自分の言葉と行動が一致しているかを見直す必要があります。

経験によって学び方が違う

子どもは、「どこまで許されるか」をはっきり知るためにルールや親を試します。しかし、すべての子どもが同じように試したり学んだりするのではありません。
これには性格が大きく関係します。
素直な子は、根本的に言うことを聞こうという気持ちを持っているので、親の言葉をそのまま受け入れます。
ところが、言うことを聞かない子は積極に試します。経験を積み重ねて情報をたくさん集め、そうしてやっとルールに従わないといけないと確信します。この子たちにとって「やめなさい!」という言葉は単なるサインです。やめなかったらどうなるかを知りたいのであり、それを知る方法を心得ています。ルールを試し続けて、親が行動を起こさざるを得ないところまで親を追い詰めます。だから言うことをきかない子は教えにくいのです。

子どもの信用はすぐには得られない

言うことをきかない子に対して、親は頑張って境界線を維持して、子どもが適切に選択できるように情報を与えなければなりません。言うことをきかない子は、言葉より経験の方を信じるため、親の言うこととやることが一致していれば、子どもは親の言葉に耳を傾け、真剣に受け止めるようになります。しかし、油断は禁物です。言葉と行動の両方に同じ教訓がしっかりと表れているようにすることが大切です。

親の行動が教訓となる

親がどのように教えても、子どもは経験したことを学びます。教え方がまずければ、思いもよらないことを伝えてしまいます。
例えば、人をたたいたり、怒鳴ったり、脅したりするのが得意な子どもに、親は「人をたたいてはいけない」と、大きな声を出したり、たたいたりして伝えていたりすると、自分が何かをすると親は大声を出したりたたいたりして解決する。と学んでしまいます。つまり、親は自分たちが目指すものとは違うことを教えてしまっているのです。
親は言葉で教えていると思い込んでいましたが、本当は行動で教えているのです。子どもにしてもしくないことは、まず親がやらないことが絶対条件です。

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