モンテッソーリ「敏感期」にすべき大人の心がけ5選

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子どもは生活習慣のほとんどを、周りの大人や他の子どもの姿を通して身につけていきます。だからこそ、大人の心がけが大切になります。大人と全く同じ動作をさせる必要はありません。子どもは繰り返し大人の真似をするうちに、自分のやり方を見つけていきます。次の5つの心がけで、子どもはぐんと吸収しやすくなります。



一つひとつの動作をゆっくり見せる

例えば、歯磨きです。親より先に寝ることが多い子どもたちは、意外と大人が歯磨きをする姿を見ていないものです。チューブを絞って適量の歯磨き粉を歯ブラシにつける。歯の裏も磨く。など、子どもにとっては新しい要素がたくさん含まれています。注意や説明はできる限り一旦手を止めてからにしましょう。黙って動作を見せるだけでも子どもにはよく伝わります。

順序立てる

例えば子どもと料理をする場合、①腕まくりをする②手を洗う③エプロンをつける④包丁やまな板を用意する。というように、作業には段取りがあるということを見せます。このように、何かをするときに順序立てる習慣は、子どもの計画性や先を見通す力などをのばしてくれます。

できないことは大人の姿を見せる

例えば使ったものを元に戻せない子どもには、まず大人が元に戻している姿を見せましょう。繰り返し体験することで、子どもも協力するようになります。また、戻す場所は明確か、出しているおもちゃは興味があるか、数は多すぎないかなどをチェックすることも大切です。

「手伝ってもいい?」と声を掛ける

子どもが行き詰って困っている時は、何が難しいのかをよく観察し、そこを手伝ってあげるだけで、子どもは一人でできたという達成感を味わうことができます。その時は、いきなり手を出すのではなく、「手伝ってもいい?」と言葉を掛けることで子どもの自尊心を傷つけることもなく親子関係もうまくいきます。

繰り返すのは向上心の表れ

子どもは、靴下をはいたり脱いだりする。洗濯物を何度もたたみ直すなど、同じことを何度も繰り返すことがあります。これは、その動作を自分のものとしてマスターしようとする向上心の表れです。「もういいでしょ!」などと言わずに、「やりたい」気持ちが満足するまで見守って続けさせてあげましょう。

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