一人目を産んで少し慣れてきたころから、2人目ができた!なんていう声がちらほら聞こえ始めます。 そして「二人目はいつ?」攻撃が始まります。 そんな筆者もその攻撃を受け止める日々です。時には心無い言葉に傷ついたりすることもあります。 でもそれぞれの家庭にはそれぞれの理由がありますよね。 そもそも一人っ子じゃダメなの? そんなことを書いてみようと思います。
一人っ子って増えているというけれど、本当のところどうなの?
国立社会保障・人口問題研究所が定期的に行っている調査によると、一人っ子の割合は1990年代から徐々に増加傾向にあります。
また、2010年には夫婦の最終的な出生子供数とみなされる「完全出生児数」が初めて1.96人となったことを踏まえてもこれから一人っ子家庭は増えていくことが予想されます。
ただし、2010年の一人っ子世帯は全体の15.9%であり、当然ですが一人っ子の家庭のほうが少数派です。
また、「平均的理想子供数」は2.42人と2人以上ほしいと思っている夫婦は減少傾向ではあるものの、理想と現実の違いを感じます。
それぞれの事情
始めから子供は一人と決めているご家庭もあれば、本当は兄弟がほしいと願いながらも生めないというご家庭も多いです。
結婚年齢の高齢化もあり、一人目がすでに高齢出産のため、二人目を妊娠できないという人も増えていますし、若くても二人目不妊に陥るというケースも稀ではなく、必ずしも希望通りに妊娠出産ができるとは限りません。
また、子供一人にかかる費用は家が買えるほどと言いますので、ご家庭の経済的な理由もあるでしょう。
そして、核家族が多いこともあり周囲の協力が得にくく母親が一人を育てるだけでも精一杯というご家庭も少なくありません。
一人っ子のデメリット?
一人っ子がわがままだとか、競争心が薄い、協調性がないなどネガティブなイメージがなんとなく付きまとうようですが、本当にそうでしょうか?
筆者の周囲の一人っ子はしっかりものが多いし、逆に兄弟がたくさんいるからと言って、完璧な人なんていないですよね?
・大人の中で育った一人っ子は誰よりも空気が読める存在
・兄弟げんかをしない一人っ子はみんなに優しい存在
そんなこともいえるんじゃないかなと思います。
結局のところ子供の成長に関して他のご家庭と比較したらキリがないし、正しい判断にはつながりません。
ただ、兄弟がいないと経験できないこともたくさんあると思うので、少し意識してあげるといいのかなと思います。
一人っ子を育てる中で心がけたいこと
☆厳しく育てすぎない
一人っ子だとついつい手をかけすぎて過干渉につながりがち。
とにかく行動を見守って、できることの芽を摘まないようにしましょう。
☆小さなころからほかの子供たちとたくさん交流の機会を持つ
兄弟がいない分子供通しの社会の中で生活することがすくなくなりがち。
大人ではない異年齢の子供たちとたくさん交流することで、一人っ子に不足しがちな経験を補えると思います。
☆祖父母と過ごす時間を増やしたり、ペットを飼う
兄弟がいるとお互いをいたわる気持ちや優しさが自然と身についていくこともありますが、核家族が増えていることもあり両親だけと過ごす時間が多くなりがちな一人っ子。自分より弱い存在などと触れ合うことでいたわりや優しさがはぐくまれると思います。
一人っ子へ批判は受け流しましょう
理想と現実にかい離があるように、一人っ子のご家庭にはそれぞれいろんな理由があると思います。
そんな筆者も一人っ子の娘がいますが、ついつい周囲から「一人っ子なんてかわいそう」なんて言われると、この子はかわいそうなの?と一人もやもやとした気持ちになることもあります。
でもずっと心がけていることは、「母親である私がこの子をかわいそうな子にしてはいけない」ということ。
家庭環境や育児は、それぞれのご家庭で異なるものですし、これが絶対正しいなんてことはありません。だからこそ他人にとやかく言われることでもないと思います。
周囲にたくさんのプレッシャーをかけられて、悩む人は多いと思いますが、それぞれのご家庭で納得できるというのが一番なのです。