子供がよく転んだりどこかに頭をぶつけてしまったりしてたんこぶが出来たりする事はよくありますよね。
子供が転んだりする事が多い原因は皆さんもご存じの通り子供は頭が身体の割合よりも大きいからです。
そんな事から誰もが一度は転んだりぶつかったりして頭にたんこぶは作った経験はあると思います。
ここではたんこぶの正しい処置法と注意が必要なちょっと怖いたんこぶをご紹介します。
たんこぶとは?
たんこぶとは、頭を強く打ち付けたときに出来るもので軽く打った程度では出来ない為にたんこぶが出来たら頭部にそれなりの力が加わったと認識してください。
頭部を覆っている皮膚は血管が多く皮膚が張っている場所でもあるので出血はしやすい部位と言われています。
たんこぶは【皮下血腫】といって頭を打った時に頭の皮膚と頭の骨の間で血管が切れて出血したものを言います。
たんこぶができたら
たんこぶを作ってしまったら、まずはどこで何にぶつかったのか?どうやって(高さなど)ぶつかったのか?いつ頃ぶつけたものなのか?たんこぶを作ってしまった時の状況を分かるだけ把握しておくことは後々必要になる事かもしれないので、書き留めておくと忘れずに済みます。
またその時の子供の状態を把握することも大事です。頭痛はしてないか?めまいはしてないか?など子供になるべく現状を話してもらうようにしましょう。
その時の子供の健康状態や時間なども書き留めておくことをお勧めします。
注意が必要なたんこぶ
一般的なたんこぶは、硬いのですがぶよぶよとして柔らかいたんこぶは注意が必要です。
頭蓋骨を覆っている膜と頭の骨との間に血液がたまったことによりぶよぶよとしたたんこぶが出来てしまいます。
この場合は一般的な硬いたんこぶよりも深い所から出血していてより強い衝撃があったことで出来てしまいます。
その為に硬いたんこぶより、柔らかいたんこぶが出来た場合には予後の観察が必要となります。
たんこぶ以外の症状
・たんこぶが出来た時には傷が出来る場合があります。その傷からの出血が15分以内に止まらなかったり傷が大きい場合には脳神経外科か緊急外来へ。
・打った場所が凹んでいたら、頭の骨が折れている可能性もあるので詳しい検査が必要な為にすぐに脳神経外科または緊急外来へ。
・嘔吐を数回繰り返す事がありますが、嘔吐後にいつもと変わらない様子であれば問題はないのですが嘔吐が続く場合には嘔吐した回数を控えてすぐに受診してください。
この上記症状以外にも子供の身長の倍の高さからの転落や手足が動かない場合や痙攣などが見られる場合にもすぐに受診をしてください。
正しい処置法
一般的な硬いたんこぶの場合の処置法は、出血が無いまたは止まっている場合はしばらく安静にして様子をみましょう。
たんこぶの部分は冷たいタオルかタオルでくるんだ保冷剤で冷やします。冷やしすぎはNGなので保冷剤を直にあてないようにしましょう。
また長時間保冷剤をあてるのは冷やし過ぎてしまうので15分から20分程度冷やしたら間をおいてまた冷やすことを繰り返してください。
通常何も問題のない一般的なたんこぶであれば1週間程度で完治します。
たんこぶが出来た当日の入浴も出来れば避けましょう。
硬いたんこぶでも、親の目から見て明らかにいつもと違うと思ったら迷わずに病院に受診してくださいね。