妊娠がわかり、嬉しい気持ちでいっぱいの時。お腹の中を確認すると可愛い丸が2つ・・・
お腹の中の赤ちゃんが双子だとわかったとき、嬉しい気持ちと不安な気持ちが生まれます。
双子を妊娠することは、単体児の妊娠といったい何が違うのでしょうか?
双子について
双子が生まれる理由は、ママの卵巣で作られた卵子の排卵の際の分裂などでおきるものとされています。
昔はそれほど多くなかった双子の出産ですが、最近は体外受精のレベルが上がってきたことなどにも伴い、双子以上の多胎児の出生率と共に増加しています。
双子の場合、お産は1度ですみますが、単体児の妊娠のときとは違い、安定期というものがありません。なるべく安静にしておくことをお勧めします。
一卵性と二卵性の違い
双子には一卵性と二卵性とがあります。
一卵性は、ひとつの卵子が受精や成長の段階で分裂し、一度に2つの命になっていきます。同じ卵子からなる胎児は染色体が同じなので、顔の形状や性別も同じです。
二卵性は、排卵時通常は1つの卵子が排出されるところを、2つの卵子が排出されたことにより、一度に2つの受精卵ができることにより双子へと成長していきます。
この場合は卵子自体が全く違うものなので、顔や性別が異なっているいることが多いです。
双子を妊娠したら
双子の妊娠と、単体児の妊娠では、兆候やつわりの状態はそれほど変わりがありません。
妊娠初期はお腹の赤ちゃんは小さいため2人いても、それほどママへの影響はないようです。
赤ちゃんが大きく成長していくにつれて、お腹のハリが置きやすくなるようです。
またお腹はひとつでも、赤ちゃんに送られる血液や酸素、栄養は2倍必要になります。
妊娠中に不足しやすいとされる鉄分などの栄養素はさらに、不足がちになるので、貧血やめまいなどの症状が起きやすくなります。
妊娠後期にはかなりお腹も大きくなり、行動も制限されていきます。
双子の出産
双子の出産の際でも、自然分娩を望んでいる方も多くいらっしゃいます。
もちろん自然分娩での出産も可能ですが、一人目が生まれてすぐに2人目がうまれる方もいれば、1人目と2人目の出産の間隔があいてしまうこともあります。
単体児の出産よりもリスクが出てくるので、帝王切開での出産を希望する人や薦められる人も多いです。
これは出産する産婦人科の方針もあるので、しっかり医師と相談の上、出産方法を決めましょう。
注意したいこと
双子を妊娠することで、出産までの過程にはリスクが生じやすくなります。
栄養不足や貧血の問題、また妊娠高血圧症候群に陥りやすくなります。
妊娠高血圧症を引き起こすと、むくみ・高血圧・尿タンパクと様々な問題が出てきてしまいます。
また双子の場合、早産になる危険性があります。
双子ということで、もともと一人一人が小さいので、早産は避けたいところです。
妊娠期間は生活習慣や体の状態に注意をして、無理をしないように過ごしましょう。