赤ちゃんにおっぱいをあげている時って、本当に幸せな時間です。赤ちゃんへの愛情が胸にあふれ、ずっとこのままでいたい……そう思えてしまいます。
でも、卒乳は赤ちゃんの成長に大きなステップアップ。授乳をやめる日は、必ずやってきます。
それはいったい、いつ頃が一番いいのでしょうか?
卒乳って?いつ頃がいいの?
これまでは「断乳」という言葉が使われ、お母さんたちはおっぱいに絵を描いたり、辛子を塗ったりと授乳をやめることに苦心してきました。
しかし今では、赤ちゃんがおっぱいや哺乳瓶から自然に離れていく「卒乳」を目指したい、というお母さんたちが増えてきています。
それってなんだか難しそう……と思われがちですが、自然の流れに沿って計画を立てるようにすると、ある程度はスムーズにいくそうです。まずは、今「卒乳」をしてもいい時期なのか、チェックしてみましょう。
□1日3回の離乳食で栄養がとれているか
離乳食は1日3回、きちんととれていますか?
おっぱいやミルクに代わる栄養をしっかりとれるようになっていることが、卒乳の第一条件です。食事のリズムをきちんと作り、赤ちゃん用のマグカップやストローなどを使って水分をとれるようになることも大事です。
卒乳出来そうなタイミングを探して、授乳時間を10分から5分にしたり、回数を減らすなどの計画を立ててみましょう。
□きちんと心の準備ができているか
実は、ママが「もうやめてもいいかな」と思い始めたときが、一番のやめ時なんです。
ただし、赤ちゃんの気持ちもしっかり思いやってあげて。卒乳したいなと思ったら、2週間くらい前から赤ちゃんに「もうそろそろ、おっぱいとさよならしようか」と伝えるようにしてください。言葉は分からなくても、ママの気持ちは伝わっているはずです。
そして、おっぱいに代わる赤ちゃんとのスキンシップをとってあげましょう。抱っこして絵本を読んだり、一緒に遊んだり。ぎゅっと抱きしめてあげることを、忘れずに。
□母乳が減ってきているか
離乳食をよく食べるようになり、反対に母乳を飲む量が減ってきていれば、それはまさに赤ちゃんから出る卒乳の合図。赤ちゃんが成長してきている証拠なんです。
でも、お母さんの方はどうでしょう?
おっぱいがいつもパンパンにはっていて、赤ちゃんもそれをごくごく飲んでいるようなのに卒乳を始めてしまうと、二人とも大変なことになってしまいます。
意識して量や回数を減らしていけるように、ゆっくりと計画を立ててみてくださいね。
つらい卒乳にならないために
赤ちゃんとお母さん、そしておっぱいと赤ちゃんの関係も人によってさまざま。
環境や周囲の意見などで断乳を迫られるケースもありますし、卒乳がうまくいかないことでストレスを感じるお母さんも少なくないでしょう。赤ちゃんにとっておっぱいは大切な友だちのような存在ですから、引き離すには一筋縄ではいかないですし、それぞれの経過があることと思います。
大切なのは、お母さんがやめると決めたら、一貫した姿勢で赤ちゃんに接してあげることではないでしょうか。卒乳だって、お母さんと赤ちゃんの成長の一コマ。よい思い出として残せたらいいですね。