高齢化や少子化の進行、共働き家族の増加、経済情勢の変化など、変化する近年の社会状況の中で、古くから日本の一般的な居住スタイルであった「親と子と孫がひとつ屋根の下に暮らす」二世帯同居が注目されています。
ここでは、二世帯同居のメリットとデメリットを紹介します。
【メリット1】経済的な負担が減る
二世帯住宅にすることで、世帯ごとにかかる住宅購入や建築の費用を削減することができます。また、生活費や光熱費なども単世帯よりも節約することができます。
他にも税金が有利になる場合もあります。
【メリット2】家事・育児の助け合い
同居によって家事をお互いに頼むことができます。例えば、外出して帰りが遅くなったときに洗濯物を入れるのをお願いするとか、留守の間に宅配物を受け取ってもらうとか、そんなちょっとしたことでも頼めると助かります。
また、育児についても同様です。共働きで帰りが遅い時や、家事をしている間に子供の面倒をお願いすることができます。祖父母と孫が触れ合うことで、親世帯の生活に張りが出るとともに、子供の成長にもプラスになります。
【デメリット1】文化や生活習慣の違い
親世帯と子世帯とでは育ってきた時代背景や環境も価値観も異なります。そのため、食事や生活のスタイルについてトラブルになる場合があります。
また、子育て真っ最中の忙しい子世帯と落ち着いて過ごしたい親世帯では生活のリズムが違います。これもストレスや気疲れを起きる原因になります。
【デメリット2】プライバシー問題
二つの世帯がひとつ屋根の下に暮らすということは、一人ひとりが自分の空間、時間を確保することが難しく、プライバシーを確保しにくくなります。そのため、ストレスを感じることが多くなります。
また、家に友達を呼びづらい、外出するときにはどこに行くのか必ず聞かれるといったことが精神的に苦痛と感じたり、良かれと思って勝手に専用スペースに入ってしたことが嫌な印象になりかねません。
お互いに気持ち良く暮らすために
二世帯の同居では、親世帯と子世帯では価値観や生活習慣が違って当たり前です。それによって生じる問題をよく考えて、お互いのメリット、デメリットを考慮したプライバシーをしっかりと保てる家づくりをすることが必要になります。あらかじめ家族間でルールを決めて、協力し合って快適な同居生活にしましょう。