福祉制度が充実しているイメージが大きいフィンランド。
そのフィンランドで「マタニティパッケージ」と言う制度があるのはご存知ですか。
マタニティパッケージとは?
「マタニティパッケージ」とは、フィンランドの社会保険庁(KELA)からすべての妊婦に無償で新生児の洋服やベビー用品一式が箱に入って贈られるという制度。この制度はフィンランドの乳幼児死亡率を世界最低水準に維持する上でも一役買っているとされる。
キャサリン妃ももらった!世界的に有名になったきっかけ
世界的にこのマタニティパッケージが知られるようになったのは、ウィリアム英王子と妻のキャサリン妃が第一子妊娠中に、KELAからケンジントン宮殿に一式を進呈されたことが報じられたことが大きなきっかけ。その後、国外からも有料でも送ってほしいという要望が絶えないという。
気になる中身は?
気になる中身はこのとおり。
肌着から防寒着、小物を含むベビー服一式。
おくるみや寝具。
ブラシや体温計、湯温計、爪切りなどのケア用品。
おむつ、母乳パッド、絵本、おもちゃ。
両親のための育児・家族計画の小冊子や潤滑ゼリー、コンドーム。
・・・などなど。
そしてなんといってもデザインが可愛い!
北欧ならではの可愛いテキスタイルで、無料でもらえるものとは思えません。
ちなみに、必要ない人は代わりに現金支給(140ユーロ)も選択できるそうですが、マタニティパッケージでの現物支給の方がお得だそう。
箱だってただの箱じゃない!
ベビー用品一式が入っているこの箱もただの収納箱ではありません。
箱はしっかりとした作りで、ちょうど赤ちゃんのベッドとして使えるサイズになっています。
フィンランドでは赤ちゃんを圧死させてしまう事故を防ぐために、
添い寝はせずこのようなベッドで別に寝かせることが多いようです。
有料でもいいから欲しい!
これだけ可愛いマタニティパッケージ。
海外からも購入したいという要望が殺到。
しかしKELAでの対応は難しかったようです。
そこで、フィンランドのイクメン3人が
KELAにベビーグッズを供給しているサプライヤー企業各社と掛け合い
、ほぼ同様の製品をひとまとめにし、1箱、送料込で399ユーロ(=約5万3500円)で販売を開始しました。
http://www.finnishbabybox.co/