良好な夫婦関係が急激に悪化する「産後クライシス」

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恋人の間、そして結婚してからしばらくは夫婦仲が非常に良かったのに、出産や育児によって夫婦関係がギクシャクしだしたり、最悪の場合離婚にまで至っていまうという、おそろしい「産後クライシス」。

そこに至ってしまでの原因とはなんでしょうか?そして、どうしたら防げるのでしょうか?



産後クライシスとは?

赤ちゃんの誕生は幸せのはじまり…そう思い描いている方は非常に多いと思います。でも、もともと仲が非常に良かった夫婦だったのに、赤ちゃんが生まれた途端、旦那さんに対して攻撃的になってしまう、そうした産後に急速に夫婦仲が悪化する現象を「産後クライシス」と呼びます。

その主な原因として、子どもを出産した妻が、産後の夫の子どもへのかかわり方や家事の分担に、強い不満を持つということが考えられています。

日本では育児や家事も女性がするもの、という概念がいまだに根強く残っていますが、女性が社会へどんどん進出したり、核家族化が急速に進んでいることなど、家族の生活スタイルはここ数十年のあいだにどんどん変化してきていますよね。

身近なところに頼ったり相談できる家族がいなかったり、仕事を持つ女性も多く、妻の負担ばかりが増えていき、いつの間にかその負担が蓄積されていって、夫への不満に変わるということのようです。

母親の産後の精神状態

母親が赤ちゃんを産んだあと、どのような精神状態になるかを理解しておくことは、産後クライシスに対処する助けとなります。

一般に知られているのが、「マタニティーブルー」です。産後の急なホルモンバランスの変化によって精神状態が不安定になることをいいます。
ひどく落ち込んだり、イライラしたり、涙もろくなったり…など、一過性のものではありますが、誰にでもおこる現象です。

通常産後3ヶ月ほどで自然に治ることが多いようです。

マタニティーブルーについて、母親だけではなく、これから父親となる男性もしっかり理解しておくと女性は心強いと思います。

産後クライシスを避けるために役立つ2つのポイント

何かとナーバスになりがちな産後のつらい時期を乗り越え、赤ちゃんが生まれる前と変わりなく夫への愛情を保てる女性は全体の50パーセント以下と言われています。

そこで、産後クライシスを避け、いつまでも仲の良い夫婦でいるための2つのポイントご紹介します。

① 夫に何をして欲しいかを具体的に言葉で伝える

自分で何もかも抱え込んでしまって我慢せず、自分の状態や協力してほしいことを旦那さんに言葉で伝えることが大切です。
辛い時ほど「気持ちを察してよ!」とムリな期待を抱いてしまいがちですが、旦那さんからしてみれば「言葉にしなきゃわからない」のです。

感情的にならず、「○○してくれたらうれしいんだけどな」と、甘えてみましょう。

② 求めているものの「6割で合格!」と考える

最近は「イクメン」なんて言葉が流行っているので、「うちの旦那も赤ちゃんが生まれたらきっとイクメンになってくれる!」と期待する女性はとても多いものです。

しかし、一般手にほとんどの男性は、育児や家事の能力において女性よりも劣っている傾向にあります。
「自分と同じやり方で」「マスコミに取り上げられているイクメンみたいに」ハイレベルな育児や家事をもとめるのではなく、「だいたい6割くらい」できれば合格!と思いましょう。

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