「くる病」という言葉を知っていますか?この「くる病」が日本で増加しています。
聞きなれない名前の病気ですが、一体どんな症状なのかと思うことでしょう。
「くる病」は戦前など栄養状態が悪い時に流行していた病気で、最近、また流行しつつあるそうです。
対策は妊娠時代から始まっているといいますが、どういった対策方法を取ればいいかわからない人もきっといるはず。
簡単にできる妊娠中からの対策を取り入れてみましょう!
「くる病」って何?
「くる病」は、ビタミンD不足によってなる病気。代謝異常で骨が石灰化してしまう障害のことです。
乳幼児の骨格異常などが代表的で、カルシウムを摂取する量が少ない発展途上国で発生しやすいです。日本でも戦前に多く起こっていたとか。低体重児や未熟児にもなりやすいと言われています。
また、妊婦がビタミンD不足だと乳幼児も欠乏症になることが多く、母乳のみの授乳、アレルギー対策で除去食をしている場合も「くる病」が増加傾向。
乳幼児のビタミンD欠乏によって1型糖尿病の原因にもなると言われているので、注意しなくてはいけない病気です。
ただ、ビタミンD不足と言われても、どういった理由で起こるのかよくわからない場合もあることでしょう。
【原因はこれだった!】起こる理由
「くる病」が起こる代表的な理由は、ビタミンD不足です。
ビタミンDは紫外線によって体内で合成されます。そのため、適度な紫外線=日光があることでビタミンD不足が防げます。
日本で発生数が増加傾向の「くる病」は、皮膚がんや日焼けのリスクがある紫外線を極力避けている生活習慣が原因と言われています。
「日焼けをしてしまうから外に出ない」、「皮膚がんの危険性があるため家に閉じこもっている」人は要注意。あまりに暑い、寒い日は仕方がないですが、日光を浴びることもビタミンDを作るには必要なことです。
「くる病」の治療には
「くる病」になってしまったら治療には、ビタミンDを投与して治療します。
ただ、これは「くる病」だとわかってからの治療方法です。
治療するとなると長期間になりますし、将来、骨が弱い子になるのではと心配です。どうせなら、出産する前、くる病になる前に事前に予防したいもの。
その対策方法は案外と簡単なところにありました。
簡単にできる「くる病」対策は?
対策は、妊娠中~出産後にできることばかりです。
・【妊娠中】カルシウムをちゃんと摂る食生活をする
・【妊娠中】日光浴、散歩をして日の光を浴びる
・【出産後】乳幼児を外に連れ出して日光浴をする
・【出産後】母乳が足りない場合はミルクを足す
・【出産後】離乳食でアレルギー対策による除去食をできるだけしない
日光を浴びてカルシウム不足・ビタミンD不足にならないようにすること、栄養のある食生活をすることで予防ができます。
妊婦さんが「くる病」を予防するには?
妊婦がビタミンD不足だと乳幼児も欠乏症になることが多いので、余裕があるなら赤ちゃんがお腹にいる頃から対策しておきましょう。
「くる病」は、「散歩で紫外線を浴びて、ビタミンDを生成すること」が重要です。そのため、妊婦の時も散歩をしてみてください。生活に取り入れやすく、気分転換にもなります。
散歩をすることで筋力もつき、出産への身体づくりができるとも言われています。
無理のない程度で構いませんが、妊娠中で1日家の中にいて過ごしていると病気発生のリスクも高くなります。
外に出て構わないと主治医の人に言われているのなら、正しい食生活と日光浴。時には旦那さんと一緒に散歩をしたりしてリフレッシュしてみませんか?
気をつけて「くる病」対策をしてみましょう!