子供は突然病気を発症したり体調を崩したり、お母さんも、どうしたのだろうと心配になり動揺することが多いと思います。いろんな病気を経験して免疫もついていくので、焦らず落ち着いて対応することが大事です。今回は、子供が発症しやすい症状について5つ紹介します。
発熱
生後6か月くらいまでの赤ちゃんは、お母さんからもらってきた免疫があるので、熱はほとんど出すことがありません。しかし、6か月を過ぎたあたりから、熱を出すことも多くなってきます。
6か月から12か月の赤ちゃんに多いのが突発性発疹です。
それまで元気だった赤ちゃんが急に38~39度、ときには40度近い高熱を出します。高熱のわりには元気で、熱は3~4日続いたあと、平熱に下がります。それと同時か翌日くらいに、おなかや背中を中心に発疹が出て全身に広がります。
発疹はだんだん薄くなって消えていきます。
突然の高熱で不安になると思いますが、高熱のわりに赤ちゃんは機嫌もよく、元気もあることが多いです。
遅くても2才ぐらいまでにかかり、一度かかると再びかかることはほとんどありません。
高熱が出たから突発性発疹であるというわけではないので
熱が出た時は一度受診しましょう。
突発性発疹と診断されたら、安静と水分補給に気をつけておけば、特に心配のいらない病気です。特別な薬なしで軽快していきます。かかる子とかからない子がいますが、2~3才までにかからなければ、そのあとにかかることはありません。
嘔吐
赤ちゃんは胃腸が未発達で、おっぱいやミルクを吐くこともよくあります。げっぷをさせてあげることが大事ですが、出ない場合もありますよね。吐くこと自体はあまり心配いりませんが、その後の様子をよく観察してみましょう。
機嫌もよく、いつもと変わらない様子なら特に問題ないでしょう。ただ、ぐったりしているとか、顔色が悪いなど、いつもと違う様子のときにはすぐに受診しましょうね。
ただの風邪の場合もあるし、ウィルス性の場合もあります。病気の原因による嘔吐はいろいろとあるので、いつもと様子が違う場合は早めに受診しましょう。
耳を痛がる
赤ちゃんや小学校低学年くらいまでは中耳炎になりやすいものです。1歳までになる子もけっこういて、気づかない場合もあります。
菌が鼻から耳に入ってくることで起きるのが中耳炎です。なので、風邪をひくたびに中耳炎にかかる子供もいます。
「耳が痛い」と突然泣き出す子、もだえる子がいたら、中耳炎を疑っていいでしょう。まだしゃべれない子は痛いことを伝えられないので、耳のあたりを触りながら泣くかもしれません。もし風邪をひいて鼻水が出るようなときは、中耳炎にかかっているかもしれないと疑ったほうがいいかもしれません。
咳が止まらない
小児ぜんそくの8割は1歳から3歳の間に発症すると言われています。呼吸の度に「ゼイゼイ」「ヒューヒュー」と音がする場合は小児ぜんそくを疑いましょう。喘息は咳が止まらなくなって苦しくなることもあります。ほとんどがアレルギーにより発症します。代表的なアレルゲンは、ホコリやダニ、カビ、ペットの毛、花粉などです。
咳が続く場合は、風邪でなく、ぜんそくによるものの可能性も高いので気になるときは、早めに受診しましょう。
小学校にあがる頃までによくなることも多いですよ。
体のブツブツ
子どもは大人と異なりさまざまな発疹が出ます。子どもの発疹は、主にウイルスや細菌による感染症が原因で起こってきますが、原因が分かりにくく、なんの病気かすぐに判断がつかないことも多いです。
子どもの発疹をみるときには、子どもの年齢、発熱を伴うか、無熱性か、発疹の特徴、身体のどの部位に出るかなどを診ます。
1歳前後の赤ちゃんに見られるぶつぶつは乳児湿疹や脂漏性湿疹、アトピー性皮膚炎、突発性発疹症などが多いです。
もう少し大きくなると、麻疹風疹、溶連菌、水ぼうそう、リンゴ病、ヘルパンギーナ、手足口病などの可能性もありますね。
いつぐらいから、どの辺に湿疹が出始めたか、熱はあるかなど、受診のときに、先生にしっかり伝えられるといいでしょう。