自然に消えることも多い赤ちゃん時代の青あざ。お尻にある蒙古斑(もうこはん)をはじめ、私達日本人からすれば、子供の頃からすっかり見慣れている、あって当たり前のもの。
でも青あざのなかには治療が必要なものや、病気のサインとなるものもあるんです。
気になる青あざについて、症状や、治療法をご紹介します。
まずは医師と相談を
いろいろな種類がある赤ちゃんのあざ。
成長するにしたがって自然に消えるものや、レーザー治療が効果的なものが多くあります。レーザーの場合、皮膚が薄い乳幼児期に治療を始めると、高い効果を得られるものも。
まれに、ほかの病気が隠れている場合もありますので、ママだけで判断せず、気づいたら、まずは皮膚科に行って相談をしてみてください。
また、赤ちゃんのあざと妊娠中のママの生活はまったく関係なし!
ベビーにあざがあっても、自分を責めたりしないでくださいね。
原因はメラニン?神さまのプレゼント?
生まれたばかりの赤ちゃんに青あざが出来る原因は、実はまだハッキリとは分かっていません。
けれど「メラノサイト」という色素組織が原因だ、と考える医師が多いようです。
メラノサイトとはメラニンを作り出す細胞です。
メラニンは人の色を決める黒色色素で、その量の多さで髪や目などの色の濃さが決まります。
またメラニンは、私たちの肌を紫外線から守る働きもしてくれていて、メラニンが少ないと皮膚ガンなどのリスクが高くなるとも言われています。
中には青あざは「神様がこの世に送り出したときの手の跡」
「人間がサルだった頃の尻ダコのなごりではないか」
「神様がママのおむつ替えを楽しませようと色をつけた」
「天使のしるし」
なんて素敵な理由があります。
赤ちゃんの青あざは大きく分け3つにわかれます。
http://moomii.jp/baby/moukohan-shosetu.html
青あざ①蒙古班(もうこはん)
蒙古斑とは、新生児のお尻などに先天的に見られる薄青灰色のアザのような母斑のことを言います。
アジア人に多くみられ、日本人の場合は9割以上の赤ちゃんに出現するそうです。
形や大きさはベビーによって異なりますが、生まれつき存在し、10才くらいまでには自然に消えます。
<治療は?>
自然に消えるので、治療の必要はありません
2才ごろをピークに、遅くとも10才くらいまでに自然に薄くなり、消えていきます。治療の必要はありません。消える時期には個人差がありますが、気長に見守って。
青あざ②異所性蒙古斑(いしょせいもうこはん)
腕、腹部、背中、顔など、おしり以外の場所にある蒙古斑を異所性蒙古斑といいます。
薄いものであれば、少しずつ消えていくことがほとんど。
ただ、濃いものは、消えずに成人まで残る場合もあります。
悪性化など、ほかの病気の心配はありません。
<治療は?>
気になる場合は、レーザー治療が効果的。
少しずつ薄くなっていく場合が多いので、10才くらいまでは様子を見て、治療をするかどうかを決めるのがおすすめ。
目立つ場所にあって気になる場合は、治療時期を皮膚科医と相談してみてください。
保険が適用されます。
青あざ③太田母班(おおたぼはん)
太田母斑は額、目の回り、頬、鼻、耳介に生ずる青アザで通常、顔の片側に生じます。
しかし稀に両側性に生ずることもあります。
皮膚病変は生後半年以内に生ずることが多いのですが、出生時に存在することは稀です。また思春期に色が濃くなったり、新たに色素斑が生ずることがありますが、20~40歳台に発症することも稀ではありません。
<治療は?>
定期的なレーザー治療が効果あり!
以前は液体窒素による治療が行われていましたが、最近はレーザー治療が主流。
何度か定期的にレーザーを照射します。
治療の開始はいつからでもOKですが、濃くなる前のほうが少ない回数で効果があります。保険が適用されます。