一人っ子の我が子を育てていくうえでのメリット・デメリット

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都会に住んでいると、子供が一人しかいないという家庭はそう少なくないかもしれません。しかし地方に住んでいると、子供は二人から三人が当たり前という環境ですし、実際どの家庭でも最低二人の子供を育てているのが現状です。晩婚化が進んで医療も進化してきて35歳までに出産しなくてはという焦りもなくなっている昨今、40歳までに出産すればよいという流れの中で子供を二人もつということのメリットとデメリットをまとめました。


初めから子供は一人しかいらない、という選択

日本のある調査によると、家庭に子供が一人という割合は約20年前では9.3%でしたが2010年においては15.9%に増加しているということです。母親の初産年齢が遅くなってきていることも挙げられますが、各家庭の経済状況や離婚率などからみても一人っ子の増加の原因がなんとなく分かるような気がします。中には、もともと母親が子供は一人しか欲しくないと考えているケースもあるのだと思います。なぜなら出産というのは命がけでするものですし、無事に出産を終えた後でも産後の肥立ちが悪いという昔からの言葉もあるように、体調がすぐれなかったり最悪の場合ですと長期入院を余儀なくされるようなこともあるからです。そのようなことから、子供は一人埋めれば十分と考える女性も多いのではないでしょうか。

一人っ子という言葉から発せられるイメージ

一人っ子というと、どうしてもマイナスのイメージが付きやすいと思います。ワガママだったり、兄弟がいないために競争心というものがなかったり、家庭に大人しかいないために協調性が持てなかったり、積極性がないというイメージが大多数を占めると思います。とにかく兄弟姉妹がいないことによる性格への影響が多大なのは確かです。しかし、家庭によって教育方針は違うわけですし、両親の性格などもあります。更にいえばおじいちゃんおばあちゃんと同居しているような環境であれば、また多方面で変わってくることがあるのではないでしょうか。

親がより良い環境を作ってあげなくてはならない

兄弟姉妹がいる環境が必ずしも良いとは限らないのです。では、何を以って良い環境というのでしょうか。それはやはり両親からの愛情がたくさん受けられる家庭環境、ということに尽きると思います。子供は両親とりわけ母親からの愛情を受けて育っていきます。多少愛情が不足したとしても、そういった部分を父親がカバーしてあげられることがベストです。兄弟姉妹がたくさんいることで、両親とはまた違った愛情を受けられることは確かですが、それが生涯ずっと続いていくとも限りませんし、どこでどのように変わっていくかというのは誰にも分からない未知のことなのです。

他者との交流を持たせるという意味では

地域の育児支援センターや公民館などを利用してみるのもいいかもしれません。同じ月齢の子供たちと触れ合える機会が持てますし、そこで兄弟姉妹から得られるのと近い関係性を培うことができるかもしれないからです。また、保育園や託児所を利用するのも一つの手かもしれません。母親が仕事に行く時間でもよいですし、また地域によっては一時保育という時間限定の保育をしてもらえるサービスもあります。そのような中で日頃大人としかかかわっていない子供に子供同士の時間を与えてあげるということもできるのです。

集団生活に溶け込めるように家庭でできること

一人っ子は協調性に欠けるというイメージがつきものですが、実際のところ、家庭の中に年の近い子供がいないために起こるものです。相手がいないために、協力して物事を行う・困っていたらお互いに助け合うといった経験ができないことによるものだそうです。しかしいずれは幼稚園や小学校に通うようになり、協調性を養う時期が来ます。ではあらかじめ協調性を身に着けておくにはどのようにしたらよいのかというと、まずは家庭でお手伝いをさせてみることです。自分が何かをしたことでママの役に立てた、ということが実感できるのです。
このように両親がちょっとした工夫をすることで、デメリットと思われている部分も補うことができるのです。

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