妊娠を希望する夫婦には知っていて欲しい!子宮外妊娠とは?

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子宮外妊娠って聞いたことがありますか?

妊娠を希望する夫婦でしたらぜひ知っていて欲しいです。

自分は大丈夫と思っていても誰が経験するかは分かりません。

ぜひ知っておいてください。


どんなもの?

受精卵が子宮の中以外で着床してしまう妊娠のことです。
卵管妊娠、卵巣妊娠、腹腔妊娠とあります。
一番多いのは卵管妊娠で、子宮外妊娠のほとんどが卵管妊娠です。
着床してもすぐには自覚症状はありません。
病院へ行き、尿検査で妊娠の反応はあるのに子宮内に胎嚢という赤ちゃんが入っている袋が見えないので疑われることが多いと思います。
しかし子宮内に見えないだけでは子宮外妊娠は診断出来ないので尿や血液内のHCGという妊娠したら出てくるホルモンの数字と照らし合わせたりして慎重に診断をします。
また子宮外妊娠に気がつかずにそのままほっておくと卵管流産や卵管破裂ということが起こってしまいます。
なので早めに治療をして取り除かなければいけません。

原因

まず受精というのは卵管の一番端で起こります。
そこから一週間くらいかけて卵管を通り子宮内に移動し着床すると妊娠になります。
しかしその移動の最中で着床してしまうと子宮外妊娠になってしまうのです。
原因としては卵管が細いという場合がありますがほとんどが原因不明です。

抗がん剤

子宮外妊娠の治療としてはまず抗がん剤があります。
MTXという抗がん剤により妊娠した組織を消滅させます。
抗がん剤の良いところは卵管をそのまま残しておけるところです。

手術

まずは腹腔鏡手術といいおへそと左右のお腹に3~4か所くらい5ミリから1センチくらいの穴を開けて炭酸ガスを入れお腹をふくらまして手術をする方法です。
これだと傷も小さく、痛みも少ないです。
場所が腹腔鏡手術ではダメだったり、腹腔鏡手術中に出血が多くなった場合には開腹手術になることもあります。
開腹手術の場合は傷が大きめですがなるべく目立たないところを切ってくれることがほとんどです。

その後は?

子宮外妊娠をしたあとに気になるのはその後の妊娠ですよね。
大体は3カ月くらいたったらまた子作りして大丈夫ですよ。
しかしまた子宮外妊娠になるのではないか、卵管切除して妊娠できるのか心配になりますよね。
ですがほとんどの場合は普通に妊娠出産できますよ。
片方の卵管を切除したら妊娠率は半分になるような気がしますよね。
実際はそんなことはないようです。
卵管がない方の卵巣から排卵をしても残っている方の卵管がキャッチすることもあるようです。
不思議ですよね。

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