耳慣れない言葉かもしれませんが、オキシトシンは脳の視床下部で合成され、
脳下垂体後葉から分泌されるホルモンの一種です。
このホルモンには、近年さまざまな働きがあることがわかってきました。
それは、わたしたちの生活に密接に関係することが多いため別名を
「愛情ホルモン」とか「絆ホルモン」ともいわれています。
どんな作用があり、どうしたら分泌が増えるのかをまとめました。
1.出産・育児を助ける
分娩時に子宮収縮させ、乳腺から乳汁分泌を促進します。つまり、オキシトシンの働きがあるから出産できるわけです。すごいのは、赤ちゃんに対する母性もこのホルモンの作用ということです。我が子をかわいいと感じ、なでたり母乳をあげたり、愛しむことで、赤ちゃんのオキシトシンも増えるといわれています。
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2014/0405/index.html
2.絆を深める
オキシトシンは分娩時だけでなく、妊婦以外の女性や男性も分泌されています。
恋人や夫婦、友人などとの絆を深め信頼を高める働きがあります。
また動物とのふれあいも、オキシトシンの分泌が促進されます。
自閉症患者にオキシトシンを投与したところ、効果があったとの報告もあります。良好な人間関係をつくるうえで重要なホルモンといえます。
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http://www.sciencedaily.com/releases/2013/12/131202162115.htm
3.ストレスを緩和する
ラットの実験で、オキシトシンを投与するとストレスを感じる時に放出される物質の産生量が低下することがわかりました。また、ストレスを強く感じていると脳内でオキシトシン産生が追いつかなくなります。
これらのことから、オキシトシンを増やすことが、うつ病の改善につながるといわれています。
4.循環器系を守る
オキシトシンには、他にも血管を拡張し血圧を下げる働きがあります。
それによって心拍が安定し、動脈硬化を防ぐことができます。
5.オキシトシンの増やし方
さまざまな作用があるオキシトシンは、子供や夫婦間で「タッチ」や「ハグ」をするという簡単な方法で増やせます。もちろん犬や猫(犬の方が分泌量が高い)、友人とのスキンシップも効果があります。
日本人は「愛してる」と言葉ではなかなか言えませんが、ちょっと肩にタッチしたりハグをすることは、あなたのことを愛情をもって見ているよ、とお互いのメッセージが伝わる大切な方法です。
オキシトシンを増やして親子、恋人、夫婦の関係がよくなり幸福度UP!
となれいいですね。