お肉には菌がいっぱい!子供が食べるときの注意点

3,438 views

家族で焼き肉店へ行ったり、自分たちでするバーベキューをしたり、
子供も大人と同じように、同じものを食べる機会があります。
しかし、もともとお肉には解体処理時などに、
内蔵や表面に菌が付いていることがあるので、
よく焼いて食べる必要があります。

大人は大丈夫でも、子供はまだ免疫力が完全でないため
少しの病原菌でも重篤な細菌性胃腸炎を起こすことがあります。

菌のことをよく知って、安全に楽しくお肉を食べてもらえればと思います。



生の牛肉 【腸管出血性大腸菌】

O(オー)157 やO111など、報道でよく聞く言葉ですが、
これは腸管出血性大腸菌とよばれる、食中毒を起こす菌の仲間たちです。
ほんの少しの菌が体内に入っただけでも、発熱・下痢(血便)・腹痛などを
引き起こし、重症化すると溶血性尿毒症症候群や脳症という状態になったり、
最悪の場合は命に関わることもあります。

生レバーにも菌が存在していることが多いため、
子供には食べさせないことです。

http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000049964.html

生の鶏肉、牛肉、豚肉【カンピロバクター】

この菌は主に鶏肉が問題になりますが、発熱・下痢(粘液性、血便)、
腹痛などを起こし、脱水症状があらわれることもあります。

表面が焼けて、中心部はまだ火が通っていない肉を食べることで
感染することが多いようです。
このため焼き鳥店などでも、食中毒が起こることがあります。

http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/

生の牛肉、豚肉、鶏肉、羊肉【サルモネラ菌】

動物の腸管に存在する菌のため、様々な動物から検出されます。
発熱・下痢・腹痛・嘔吐などの症状があらわれ、
重症化すると意識障害やけいれんなどの中枢神経症状や
脱水症状があらわれます。
一度感染すると、保菌者といって体内に長期間にわたって
菌が住みつくことがあります。

汚染された鶏卵によっても感染しますが、
スーパーなどで購入する卵は消毒されており、ほぼ安全です。
ですが、生卵を食べる場合は、新鮮なものに限ります。

http://www.n-shokuei.jp/

生の豚肉、猪肉、鹿肉【E型肝炎ウィルス】

最近、ジビエ料理といって猪や鹿などの野生鳥獣を
調理して食べることがありますが、これらの動物を生で食べると
E型肝炎ウィルスに感染し、妊婦では劇症肝炎となることがあります。
また、寄生虫なども存在する場合があります。

http://www.botanical.jp/

子供が安全にお肉を食べるためには

まず、生肉は食べさせないことです。
大人は大丈夫でも、子供にとっては命取りになることがあるかもしれない
危険な行為だという認識が必要です。

多くの菌は、75度、1分以上の加熱で死滅するので、
例えばハンバーグの場合、表面が焼けていても中火でフライパンに
蓋をして蒸し焼きにし、中心部まで火が通るように調理します。
屋外でのBBQでは、お肉に火が通っているかどうか
大人が確認してから子供に食べさせてください。

こんな記事も読まれています



シェア