彼と一緒にベッドで睡眠をとる必要性。どんな良い効果がある?!

5,023 views

恋人同士、同じ布団で眠っていますか?
イビキがうるさい、布団が引っ張られる等、二人で一緒に眠るのは難しいものです。
しかし、同じ布団で眠ることには、数々のメリットもあります。



一人で眠るより安心感が上昇する

ピッツバーグ大学の精神医学・心理学准教授のWendy M.Troxel博士が発表した研究によると、恋人と長く安定した関係を持っている女性は、寝つきがいいことが判明したそうです。
さらに、夜中に目が覚める割合も少ないことがわかっており、恋人と睡眠は密接な関係があると提言しています。
良質な関係にあるパートナーと一緒に寝ることは、増加すると心臓病、うつ病などの自己免疫疾患を引き起こす原因となるホルモンの“コルチゾール”のレベルを下げる作用があるそうです。
また、炎症を強め、機能障害や細胞・組織の崩壊をもたらす作用“炎症性サイトカイン”を減少させ、通称“幸福ホルモン”と呼ばれる“オキシトシン”が活性化するそうです。
“オキシトシン”が充分に分泌されることで、脳の疲れが取れ、また、気分が安定して、人は幸福感を得るとされています。
パートナーと同じ空間で睡眠することで、随分と、心と体へ良い作用があるようです。

男性は脳の働きの低下するが、女性は変わらない

男性は、妻やパートナーと1つのベッドで眠ると、愛し合ったかどうかには関係なく、ストレスホルモンのレベルが上昇、翌日の脳の働きが低下すると、オーストリアのウィーン大学のクレシュ教授は報告しています。
1つの布団で眠ることになると、相手の寝相が悪く、布団を引っ張られたり、足や手が当たったり、イビキがうるさかったりと、どうしても睡眠が浅くなることがあります。
起きている瞬間に、意識的に感じている「暑い」「寒い」「痛い」「うるさい」は、寝ているときにも体は、感じ取っているそうです。
便利になってきている、イビキ対策商品や耳栓などを利用することも必要です。
また、掛け布団だけは、別々にして、寝ている間に布団の取り合いにならないように対策をすることも好ましいです。

病気の早期発見につながる

イビキをかかなかったのに突然大きなイビキをかくようになった、という場合は「睡眠時無呼吸症候群」の恐れがあるので注意が必要です。
また、「肥厚性鼻炎」(アレルギー性鼻炎などで鼻の粘膜の慢性的な炎症により、鼻の粘膜が厚くなっている)、「鼻茸(はなたけ)症」(鼻の炎症で、粘膜がポリープ状になったもの)、「副鼻腔炎」(副鼻腔の中に膿がたまっている)、「習慣性扁桃炎」(扁桃腺の腫れ)、「アデノイド肥大」(のどの奥にあるアデノイドがうまれつき、または感染やアレルギーで大きくなっている)などの病気が隠れている場合があります。
これまで寝言を言わなかった人が急に言うようになったり、眠りながら部屋を歩くようになったりする人は、「レム睡眠行動障害」という病気の可能性があります。
また、「ナルコプシー」「外傷後ストレス障害」「日常的なストレス」でも、寝言が多くなります。

スキンシップがストレス軽減につながる

デビッド・ハミルトン博士によると、ベッドでの会話「ピロートーク」の際にも通称“幸福ホルモン”と呼ばれる“オキシトシン”が分泌されるそうです。
“オキシトシン”は、恋人とのマッサージ、寄り添って座るか寝そべる、手をつなぐ、頭をなでてあげるというようなスキンシップでも分泌されるそうです。
この分泌されるホルモン、“オキシトシン”は、血圧の低下と心拍の減少に作用し、ストレスホルモンの血中濃度を減らすため、ストレスの軽減に作用があるそうです。
スキンシップ直後の即効性は少ないようですが、繰り返し“オキシトシン”を分泌させることにより、ストレス軽減などの効果が長期にわたり続くようです。

工夫してお互い気を使わない睡眠を

睡眠時間は、一日の疲れを取る大切な時間です。
ストレスを感じない場合は良いのですが、共に過ごす時間で、お互いに気を使わないように、工夫したいものです。
たとえば、ベッドを二台置いて、寝室は同じにする。週何回は、同じ布団、週何回は別の布団など、それぞれのカップルに、多様な形があっても良いと感じます。

こんな記事も読まれています



シェア