お腹がすく!明日への希望がある!愛される「女性シェフの料理映画」5選♪

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料理を主題にした映画って、ハズレが少ないと思いませんか?「食べること」は生きていくために、誰もが必要とすること。しかもそれは、恋愛、家族への愛、子供への思いやり、喜び、哀しみ…人生のありとあらゆる出来事へと繋がっているのです。

料理を主題にした映画には古今東西いろいろなものがありますが、今回は、「女性料理人・女性シェフ」が主人公の、おすすめ映画をご紹介します。

料理だけでなく、そこから展開する人間への深い愛、いとおしさを、感じ取って下さいね♪



1.ウーマン・オン・トップ(2000年、アメリカ)

今は大女優となってしまったペネロペ・クルスのキュートな姿が初々しい、南米テイストがファンタジックな映画です。

ブラジルの田舎で育ったイザベラがひょんなことからサンフランシスコに出て、テレビの料理番組を持つようにまでなり、女神のような容姿と料理の腕で人の心を次々と魅了していくという、笑いあり涙あり幻想ありのストーリー。

荒唐無稽な夢物語のようにも思えますが、観終わると何故かほのぼのと、南国リゾートで美味しい料理とワインをいただきながらのんびりとしているような、そんな気分になれます。

2.大統領の料理人(2012年、フランス)

1980年代に、ミッテラン大統領(当時)専属の初の女性料理人として抜擢された女性シェフの、実話に基づく料理映画。

周囲の男性宮廷料理人の嫉妬や嫌がらせに会いながらも、大統領から厚い信頼を得るようになります。しかし結局、自由な料理を作れないという環境に心身ともに疲れ果て、2年で辞職。その後は自分の夢を叶える資金を作るため、南極のフランス観測基地で料理人となります。
でも決して「負けた女性」というイメージでは語られないこの映画。あくまでも自分の夢と自分の料理への献身を貫き通す、強く美しい女性がここに描かれます。

彼女がこだわり続けた「フランスの家庭料理の味」も、大きなみどころ。料理素材の持つ素朴な力強さを感じて下さい!

3.マ-サの幸せレシピ(2001年、ドイツ)

ドイツ・ハンブルグのイタリア料理の店で働く有能な、だけど客に対しても妥協しない頑固者料理人のマーサ。突然の事故で死んでしまった姉の子供を引き取ることになり、心に傷を抱えるその子のために一所懸命料理を作るのだが…。

清潔で簡素で主義主張が揺るがないマーサと、感情や感性に従っていつも情熱的な、マーサの同僚マリオ。この対照的な2人の料理と性格が、母を亡くした子供を間に挟んで、ぶつかりながらもだんだん溶け合って行く過程が見所です。厨房のシーンが多いのも楽しい。

原題は「美しきマーサ(Belle Martha)」。ストーリーが進むにつれてどんどん美しくなっていくマーサをぜひ観て!
キャサリン=ゼタ・ジョーンズ主演「幸せのレシピ」として、ハリウッドでリメイクもされましたが、だんぜんこちらの方をオススメします!

4.かもめ食堂

フィンランドのヘルシンキで「かもめ食堂」という日本食の食堂を営む日本人サチエと、彼女を取り巻くちょっと変わった(?)人達が紡ぎ出す、人生の哀愁と穏やかな希望に満ちている不思議なお話。

この映画の注目は何と言っても、サチエの、料理を作る時の所作の美しさ。
慣れた手つきでリズムよくおにぎりを握るシーンは象徴的に何度か出てきますが、他にも、焼けた鮭を網の上でひっくり返す時の呼吸、添え物のサラダを盛る時の空気感、シナモンロールを巻く動作、全てが静かで無駄が無く、美しいのです。

他にも、清潔で整ったキッチンやシンプルな調理道具など、「日本食堂」ながらも北欧テイストも加わったセットにも注目!

5.バベットの晩餐会(1987年、デンマーク)

女性シェフ映画の元祖とも言えるこの映画。19世紀デンマークの重苦しく保守的な寒村を舞台にくり広げられる、魔法のような贅を尽くした一夜のお話。

「この女は料理ができます」という紹介状だけを持ってフランスから亡命してきたバベットを家政婦として雇い入れた、信心深い牧師の家の姉妹。何年もの単調な日々の中でバベットは静かに家政婦としての役目を果たしていきます。ある日姉妹は、信仰心の薄れてきた村人達を招待し晩餐会を計画します。ところが、普段から自分の意見を述べたことのないバベットが、自分に全てを任せて欲しいと申し出るのです…。

静かで地味なストーリーだったはずなのに、次にどうなるのかドキドキしてもう目が離せなくなる。観終わった時、豊かな幸福感と充足感を得られるおすすめ映画です。

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