親子で一緒に成長するための子供への声掛け~あいさつ編~

2,180 views

子育てで実は一番大切なことは【あいさつ】です。

【あいさつ】は、成長するに伴い自然に出来ると思っている方!もしかしたらそれは勘違いかも知れませんよ。

でも成長と共に自然に身に付く方法もあるのです。我が子が大人になった時、恥ずかしい思いをしないように自然に身に付ける方法をご紹介します。



当たり前が当たり前じゃなくなってきている現代社会

【あいさつ】なんて誰にでも出来ること・・・
そう思っていませんか?
実は今、朝起きて、「おはようございます。」と言い合わない家族が増えて来ているそうです。
理由としては、起きる時間がバラバラだったり忙しかったりが上位らしいのですが子供の年齢が上がっていくにつれ訪れる〈反抗期〉や〈思春期〉なども影響しているのです。

ある高校の保護者会で校長先生がこんなことを話してくれました。

挨拶は、相手が言わなくても言い続ける!
これが大事なこと。

幼稚園でも小学校でもなく高校でこんなことを言われるとは思いませんでした、と参加した保護者の方はおっしゃっていました。
本当にその通りだと思います。でもこれが現実なんです。
この校長先生がおっしゃるには、
「挨拶は産まれたばかりの赤ちゃんの頃から言い続けていれば、自然に身に付くもの。」
だそうです。

そう言えば、産まれたばかりの頃から親御さんがたくさん話しかけていたお子さんは、言葉を覚えるのも早いような気がします。
会話にはなりませんが、決して親御さんの一方通行ではないのです。お子さんの脳にはしっかりと届いているのです。

毎日必ず言う【あいさつ】は、いくつある?

みなさんは、毎日必ず家族に言う【あいさつ】っていくつありますか?

実は、必ず言う挨拶は次の4つ。

「おはよう」
「いただきます」「ごちそうさま」
「おやすみなさい」

ここに生活スタイルによって、
「行って来ます」「行ってらっしゃい」
「こんにちは」
「さようなら」
「ありがとう」
「ごめんなさい」
などが入ってくるわけですが、それらが入って来たとしてもそう多くないのです。

多くないのですから、頑張らなくても言えそうですよね。
最初に書いた4つは、毎日確実に言い続けてください。そうすることで、お子さんが言葉を自由に使えるようになった時に自然に身に付いているのです。

小さいうちから親御さんが伝え続けたことは、お子さんにとっての宝物になります。

シカトに負けてはダメ!

お子さんが小さいうちは、まだ会話が成立しないからとおおらかに伝え続けられた挨拶も、成長と共に状況は変わって来ます。
もしかしたら、小さい頃は素直に挨拶出来ていたお子さんでも、突然しなくなってしまうこともあるかもしれません。
挨拶どころか顔も合わさないようになる!なんてこと、成長の過程でありがちですよね?

ここで大切なことは、
【無視されても挫けないこと!!】
なのです。

「どうせ言ったって返事なんて来ないからもう言うのをやめよう。」
なんて一度でも思ってしまったら、親御さんの負け!
挨拶って見返りを求めてはいけないものなんです。
私が言ったんだからあなたも言って!って思ってはいけないんです。

相手が出来ないことを、私はやり続けてやるぞ!

くらいの気持ちで臨むのです。
そりゃ、人間ですもの。感情もあるし、無視されれば傷付きます(時には腹が立つこともあるかも)。
でもその感情をうまく味方に付ければ、親御さん自身も成長できるんです。人として、親として、一歩も二歩も前進できるはずです。
お子さん、聞いてないようで実はちゃんと聞いてるんです。

そして、大人になる。

ちょっぴりぎくしゃくした親子関係になる時期があったとしても、子供は確実に大人へと近づいて行きます。
大人になった時、どんな大人が完成しているのでしょうか?

親御さんが挫けず挨拶を続けていれば、一般常識のある大人が完成しているでしょう。
逆に親御さんがいい加減な挨拶を続けていれば、いい加減な常識しか知らない大人が完成しているでしょう。

子供って、ひとりで大きくなったつもりでいる子もいますがすべてが親御さんの責任なんです。
昨今、なんでも学校や塾に頼る親御さんも少なくないと聞きます。
鉛筆の持ち方や箸の持ち方。さらには挨拶まで学校で教えてくれなかったから我が子は知らずにここまで来た!と言い出す親御さんもいるそうです。
残念ながらそんな親御さんに育てられたお子さんは、親御さんを反面教師にでもして意思をしっかり持っていない限り、残念な大人になってしまうでしょう。
そうさせないためにも、親御さんの声掛けはとても重要なのです!

代々受け継がれていく

挨拶と言う名のプレゼントは、代々受け継がれていくものです。
お子さんが結婚して、親になった時。
自分が育った環境のプレゼントと、相手の育った環境でのプレゼントのいいところと悪いところを見極め、新しいプレゼントへと生まれ変わり受け継がれていくのです。

高価なものや、欲しいと願うものが全部手に入ったとしても一番大切なものが手に入らなければ、その子の人生は残念なものになるのです。

そうならないように、親御さんは責任を持って我が子に【あいさつ】をプレゼントしてくださいね。

こんな記事も読まれています