【中学受験】都立中高一貫校10校ランキング

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2015年9月現在、都立中高一貫校は10校あり、都内の小学生ならどの学校でも受検できます。

10校の内訳は、併設型中学校(中学卒業後入試なしで高校に進学できる学校)が5校、中等教育学校(中学・高校と分けない6年制の学校)が5校となっています。

どの学校が良いか、勝手にランク付けしてみました。



1) 伝統校はどこ?

各学校が中高一貫校になった年を比べてみます。( )内は、前身の学校の創立年です。

♦併設型中学校
白鴎高校附属中学校 平成17年(明治21年)
両国高校附属中学校 平成18年(明治34年)
武蔵高校附属中学校 平成20年(昭和15年)
富士高校附属中学校 平成22年(大正9年)
大泉高校附属中学校 平成22年(昭和16年)

♦中等教育学校
小石川中等教育学校 平成18年(大正8年)
桜修館中等教育学校 平成18年
立川国際中等教育学校 平成20年
南多摩中等教育学校 平成22年
三鷹中等教育学校 平成22年

都立高校ではありませんが、平成18年に千代田区立九段中等教育学校が開校しています。

2) 偏差値が高いのは?

中学受検時の偏差値の目安です。
どの高校も偏差値は高く、全国の公立中高一貫校の中でもトップクラスです。

両国高校附属中学校 68
小石川中等教育学校 68
桜修館中等教育学校 68
武蔵高校附属中学校 67
立川国際中等教育学校 66
三鷹中等教育学校  65
富士高校附属中学校 65
大泉高校附属中学校 64
南多摩中等教育学校 64
白鴎高校附属中学校 64

3) 倍率が高いのは?

成27年度の中学入学選抜一般枠の実質倍率です。
10校平均の倍率は6.2倍で、小学6年生にとっては、厳しい受検となっています。

1 両国高校附属中学校  8.32倍(男子.880倍・女子8.61倍)
2 大泉高校附属中学校  7.18倍(男子6.47倍・女子8.45倍)
3 三鷹中等教育学校   6.94倍(男子7.4倍・女子6.8倍)
4 桜修館中等教育学校  6.76倍(男子6.06倍・女子8.15倍)
5 白鴎高校附属中学校  6.47倍(男子5.49倍・女子7.51倍・特別枠4.25倍)
6 立川国際中等教育学校 6.19倍(男子5.21倍・女子7.54倍・帰国枠2.10倍)
7 南多摩中等教育学校  5.46倍(男子4.88倍・女子6.20倍)
8 小石川中等教育学校  5.19倍(男子6.38倍・女子4.73倍・特別枠0.20倍)
9 富士高校附属中学校  5.1倍(男子4.70倍・女子5.82倍)
10 武蔵高校附属中学校  4.64倍(男子5.65倍・女子4.23倍)

4) 大学合格者数は?

平成27年の国公立大学現役合格者数を比べて見ました。( )内は既卒(浪人生)の合格者数です。
平成22年度新設の南多摩中等教育学校と三鷹中等教育学校は、まだ卒業者がいないので、データがありません。
平成22年度開校の富士高校附属中学校と大泉高校附属中学校については、中高一貫校になる前の高校の卒業生について、参考までに合格者数をのせておきます。

1 武蔵高校附属中学校  74名(19名)
2 小石川中等教育学校  58名(15名) 
3 両国高校附属中学校  57名(14名)
4 桜修館中等教育学校  40名(14名)
5 立川国際中等教育学校 36名(既卒なし)
6 白鴎高校附属中学校  35名(3名)

〇 富士高校 23名(8名)
〇 大泉高校 25名(12名)
〇 南多摩中等教育学校 なし
〇 三鷹中等教育学校 なし

5) 生徒の満足度は?

平成27年度の学校評価で公開されている満足度の高い順に並べてみます。
学校によって質問の仕方が違うので、比較するのも難しいのですが、おおむね「学校生活に満足している」と答えた中学校(または前期課程)の生徒の割合です。

1 小石川中等教育学校  93.8%
2 武蔵高校附属中学校  92.3%、
3 桜修館中等教育学校  90%
4 白鴎高校附属中学校  89.3%
5 大泉高校附属中学校  84%
6 立川国際中等教育学校 80.7%
7 南多摩中等教育学校  78.2%
8 両国高校附属中学校  70%

〇 三鷹中等教育学校 全体的に高い
〇 富士高校附属中学校 データなし

都立中高一貫校は、まだ歴史が浅いのですが、卒業生が確実に実績を上げている事から、人気が高く、偏差値も数年前より上がっています。
また、勉学だけでなく部活動や学校行事がとても盛んで、どの学校の生徒もとてもがんばって、充実した学校生活を送っているようです。
学校見学に行ってみて、行きたい学校があったら、応援してあげたいですね。

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