天使のみつけかたは親子で一緒に読みたい本

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この本は、是非お子さんとパパやママと一緒に読んでほしい本です。

絵が少なめなので、幼稚園入園前のお子さんには適さないかもしれませんが、心が温かくなる不思議な絵本です。

タイトルは「天使のみつけかた」著者は、おーなり由子さんです。



目に見えなくてあるもの

「目に見えなくてあるもの」そういう書き出しから始まっている、この絵本。
「視線・音楽・ためいき・声・・・・・すきのきもち・きらいのきもち・おいしいにおい・太陽のひかり・・・・・。」
と続いて行くのですが、最後は天使たちとなっています。

いつも目に映るものだけを判断基準にすると、本当に大切なものを見失ってしまいそうになる時があります。
この本は、そういうことをやさしい言葉で、教えてくれる本だと思います。

大切な人

もしかしたら、大人になって私たちは大切な何かを、どこかに置き去りにしてきてしまったのかもしれませんね。
例えば、目の前にいる人の存在。
いることが当たり前すぎて、何かしてもらっても感謝の気持ちを忘れてしまっている場合があります。
周りにばかり気を使い過ぎて、一番身近な人の事は、いつだってなおざりになってしまうこともあると思います。
でも、本当に大事なのは自分を信じてくれている人を、大切にすること。
簡単なことだけど、自分の内側にある心に、時々意識して、耳を澄ませないと、ついつい忘れがちになってしまうのことなのかもしれません。

子供たちの反応

私も、この絵本を子供たちと一緒に読みました。
まだ小学校に上がる前でした。
娘の反応は、「〇〇(自分の名前)も天使さんのおかげでパパとママの所にこれたの?」という女の子らしいものでしたが、息子は、ただ黙って聞いていただけでした。
だけど、数か月後だったかパパに、「僕のとこにはこわそう天使がいるみたいだ」と言ったそうなので、案外真剣に聞いていたのかもしれないと思って、微笑ましい気持ちになりました。

息子が記憶していたお話

息子が覚えていたのは、「作ろう天使とこわそう天使」というページのお話で、(この二人の天使は、いつも一緒にやってきます。(中略。)
こわそう天使がこわせばこわすほど、ライバル意識でもあるのか、つくろう天使は、「これはこわせないだろう」と、挑戦的に、新しいものを必死でつくります。
こわそう天使にこわされて、つくろう天使は腹がたたないのだろうか、ときいたら、「こわされるほうが次によいものがつくれるし、ハリがあるのさ」と、つくろう天使。
「こわす勇気のないやつもいるしな」と、こわそう天使。
二人そろっている方がよい関係なのだそうです。)
という部分だと思うのですが、まだ小さな息子が、この深い文章をどんな風に捉えたのかは未だに、謎です。

子供たちに願うこと

「あなたが綺麗な花を見たとします。その花が綺麗なのではありません。あなたの心が綺麗なのです」という言葉を聞いたことがありますか。
高校の教科書にも同じような内容のエッセイが出ていて興味深く読んだ記憶がありますが、おーなり由子さんのこの「天使のみつけかた」も、多分信じる人には見えて、信じない人には見えない。
そういう世界観で描かれているんだろうと感じます。

目に見えないけれど大切なものは、愛だったり信頼だったり感謝の心だったりすると思うのですが、私は子供たちに、そういうものを大事に思える大人になって欲しいと願っています。

http://www.kouno-teate.info/2014/08/04/%E7%B6%BA%E9%BA%97%E3%81%AA%E8%8A%B1%E3%81%AF%E7%B6%BA%E9%BA%97%E3%81%A7%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%84/

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