優しいママになるための子育てセルフコーチング

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子どもが2歳くらいになると、これまでかわいい赤ちゃんだった我が子が突然自己主張を始め、一筋縄ではいかなくなります。ひとたび思い通りにならないと、たとえ人がたくさんいる所でも大声で泣き叫んだり、ひっくり返って暴れたり、そんな我が子の変わり様に戸惑い途方に暮れクタクタになってしまうこともあります。時には、感情的に怒鳴ってしまったり、思わず手が出てしまったりして、そんな自分に嫌気がさして落ち込んだり涙を流して反省するのに、また次の日になると同じことの繰り返し…そんなお母さんは多いのではないでしょうか。

ここでは、優しくなりたいのに優しくなれない、変わりたいのに変われないと悩んでいるお母さんが、自分の力で優しいママになるためのセルフコーチングの方法を4つのステップで説明します。



セルフコーチングの基本的な流れ

コーチングでは、「ゴール(目標)を設定する」→「現状を把握して、問題点をはっきりさせる」→「問題解決のための行動を考える」といった流れで進んでいきます。このとき考える主役はもちろん、子どもではなく変わりたいと思っているお母さん自身です。
つまり、基本は「自分で考え、自分で行動すること」です。
「あぁ、私はちっとも子どもの話を聞いていなかったなぁ」「いつも頭ごなしに決めつけていたかも」
そう思ったら、次に考えることは、
「じゃあどうすればいいか」「どんなふうに変えられるのか」「それをいつから実行するか」
こうして、コーチングはスタートしていきます。

ステップ1 まずはじっくり観察する

コーチングは、ゴールの設定が最初のステップですが、子育ての現場においては、「とにかくいまのトラブルを解消したい」というのが、子育てに悩むお母さんの正直な気持ちだと思います。
もちろん、「どんな親子関係をのか」「どんな母親でありたいのか」「どんな子どもになって欲しいのか」といった大きなゴールを考えることも大切ですが、それは目の前の問題が解決して、心に余裕ができてからでも大丈夫です。
そこで、子育てコーチングの最初のステップを「まずはじっくり観察する」から始めてみましょう。
なるべく思い込みやフィルターをはずして、あるがままの事実を観察することが大切です。それには「客観性」が必要になってきます。
セルフコーチングでこの客観性を身につけるためには、「文章に書いてみる」ことです。ノートでもメモ帳でもパソコンでもブログでもいいのですが、とにかく観察した内容を文章にして、それをもう一度自分の目で読む…この一連の流れを通して、自然に客観的な視点が持てるようになります。
子どもとのトラブルがどのようにして起こるのか、その時の子どもの言い分は何か、そのときの自分の対応はどうだったのか、結果はどうなったのか…。そのときどきで気づいたこと、感じたことを書き添えるのもオススメです。

ステップ2 問題点をはっきりさせる

じっくりと観察を続けていると、いろいろなことが見えてきます。
子どもはどんな時に駄々をこねるのか。
うまくいった時の勝因はなんなのか。
反対にどんな時に状況が酷くなってしまうのか…。
そんな中から本当の問題点がはっきりしてきます。
人は、何かに”反応”してしまうものです。何に反応するかは人それぞれなのですが、それを刺激されると無意識のうちにも感情が大きく揺れ動いてしまう。冷静でいられなくなる。反射的に対応してしまう…つまり、自分が何に反応してしまうのかが本当の問題なのです。
自分が子どもの行動の何に反応しているのかをはっきり知っておくことが、子育てコーチングにおいては大きなサポートとなります。この反応に気付き、それを意識することで、反応はある程度コントロールできるようになります。
あなたは、子どものどんな行動にイライラしますか?
子どものどんな言葉にカッとしてしまいますか?
あるいは、子どもはなにに反応しているようですか?
本当に問題点が見えてくると、対応の方法もいろいろ考えられるようになってきます。

ステップ3 何ができるか考える

「過去と他人は変えられない、未来と自分は変えられる」という言葉があります。つまり、変えられないことをあれこれ思い悩んで無駄なエネルギーを使うより、自分に変えられること、できることを考えて、そこへエネルギーを注ぐのです。
子どもを変えたいと本当に思うのなら、「変わらない子ども」を責めたり、愚痴を言ったりするよりも、「この状況を変えるために自分にできることは何か」「それをいつ、どのように行動に移すか」と思いを巡らすことが大切です。
一度にいくつも欲張ることはありません。シンプルでやれそうなことをひとつかふたつ、自分への宿題にしてみて下さい。

ステップ4 とにかく行動してみる!

いくら素晴らしい本を読んでも、感動的な公演を聞いても、目からウロコが落ちても、何もしなければ何も変わりません。何かしなければいけないと分かっていても、なんとなく不安だったり、半信半疑だったりしてうまく行動に移せないことがあります。
そんなときは、とにかく試してみればいいんです。自分なりの答えを考えたら、まず実践してみましょう。そして、ダメだったらまた他の方法を考えればいいのです。

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