知っておきたい赤ちゃんの見え方・聞こえ方

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自分のところにやって来てくれた赤ちゃんに、私たちは色んなものを見せてあげたいと思います。そしてこの世界にはこんなに綺麗な花や鳥がいることや、素敵な音楽があることを教えてあげたいと思うでしょう。

では、赤ちゃんの周りの世界はどんな風に見えているのでしょうか?



生まれた時は近視の赤ちゃん

昔は、赤ちゃんは目が見えないと言われていましたが、、最近の研究では生まれたばかりの赤ちゃんは0、02くらいの視力だと言われています。
そして、ゆっくりと視力を伸ばして、小学校に通う頃に、1、0前後になっていくのです。
ただ、赤ちゃんの近視は、網膜の中心が未発達なために、ぼやけて見えてしまうもので、大人の近視とは違います。

赤ちゃんの頃の物の見え方

赤ちゃんは、細かい模様や色の区別も出来ません。
20センチ~30センチくらいの近いものが、かすかに見えるだけ。
なので、遠近感もないのです。
首を動かさないで、50度くらいの範囲まで目で追いかけることが出来ますが、視野の中心は最もぼやけています。
でも生まれたばかりの赤ちゃんには、これくらいの見え方がちょうどいいとされているのです。
かすかな光を感じることが出来た程度のママのお腹から、いきなり色とりどりの世界がはっきりと見えたら、刺激が強すぎて、赤ちゃんが疲れてしまうでしょう。

赤ちゃんのおもちゃ

このようなことから、赤ちゃんに与えるおもちゃを選ぶなら、絶えず変化する凝ったおもちゃよりも、距離も動きも自由に変えられる、パパやママやおじいちゃん、おばあちゃんの顔が一番いいという事が、わかるでしょう。
しかも、寝起きで髪がボサボサでも、すっぴんでもはっきり見えていない所がうれいいですよね?
その後、生後4か月頃になると、色や細かいものの見分けがつくようになり、視野も広がって180℃の追視が出来るようになっていきます。

赤ちゃんの頃の聞こえ方

私たちの耳に入ってくる音は、脳の中で様々な手続きを行い、初めて音として知覚されます。
この信号が脳に到達するスピードを調べたところ、大人で秒速50メートル程に対して、赤ちゃんは秒速、約20メートルだと言われています。
「いぬ」と言って、何か聞こえたと分かるまで、赤ちゃんは大人の3倍の時間がかかるそうです。
伝達が、大人と同じくらいのスピードになるのは、4歳くらいだと言われています。

ママの声が好きなのは?

それでも、生まれたばかりの赤ちゃんがママの声に良く反応するのは、お腹の中で聞いていた音に、周波数やリズムが似ているからです。
赤ちゃんはママのお腹から出て来て初めて、空気を伝わって来る音を聞きます。
それまで、ママの声を聞いていたとは言っても、お腹の中にいた時と外の世界で聞く声では響きは違うと言う見解がされてるようです。

けれど、お腹の中にいるときも、赤ちゃんは音を聞き分けています。
今妊娠中のママは、たくさん話しかけてあげて下さいね。

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