赤ちゃんはレム催眠で身体を調整中?

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赤ちゃんが、家にやって来て一緒に生活をするようになると、赤ちゃんが、ちょっとした物音に敏感なのだと気づくと思います。

パパやママが、どんなに物音を立てずに、気を使っていても、やっぱり赤ちゃんはすぐに起きてしまいます。

今日は、赤ちゃんのそんな睡眠のメカニズムについて、少し調べてみました。



レム催眠とは

生まれてから数か月赤ちゃんは、一日の三分の二を眠って過ごしています。
このうちの約50%がレム催眠だと言われています。

レム催眠とは、Rapid Eye Movementの略で「急速眼球運動」という意味です。
これは、睡眠中も瞼の下で目が動いている状態で、つまり、脳が覚醒していて、神経や筋肉を働かせているということになります。
眼球だけではなく、手や足もぴくっと動くことがあると思いますが、これは大人でもよくある現象なので、心配いりません。

赤ちゃんは眠りが浅い

レム催眠の時は、体は寝ていても脳が覚醒しているために、夢をみます。
特に月齢の低い赤ちゃんは、眠りが浅く、泣きながら寝ている赤ちゃんもいるそうです。

ただ、あまりにも泣く場合はお腹が空いている場合もあるし、暑い、寒い、体が痒いなど他にも原因があるかもしれなので、気を付けて下さい。

赤ちゃんが寝着く前には手足が温かくなる

赤ちゃんや幼児が眠くなると、手足の先が1、5度くらい上昇したという結果が出ているそうです。
でも、わきの下で計っても変化は見られなかったそうです。
では、なぜ手足だけが温かくなるのでしょうか?
眠る前に手足の温度が上がるのは、手足の先に流れる血液の量が増えるからです。
それは、手足の先にある細い血管が広がるせいだと言われています。
眠る前に子供の手足が温まって来たら、睡眠モードに入って来た証拠です。
大人でも、身体が温まると眠くなりますが、赤ちゃんや幼児の場合は、親に抱っこされて精神状態が安定することで、より睡眠に入りやすくなるようです。

赤ちゃんは寝相が悪い?

睡眠中の様子を脳波とビデオカメラで記録すると、レム催眠の脳波の時は、寝返りや手足の動きが多くみられることが分かっています。
赤ちゃんは、大人よりもレム催眠の割合が高いので、その分頻繁に体を動かしていることになります。
だから、寝相も悪くなると考えられています。

赤ちゃんはレム催眠で身体を調整している

生まれてからの赤ちゃんは、ママのお腹の中とは全く違う生活環境に適応しようと、体温調整をはじめ、体の色々な機能を調整したり、修正したりしていると言われています。
レム催眠中も、脳は盛んに活動して、この自己修正をしていると言われています。

ところで、脳も体も休息している状態を、ノンレム催眠と言いますが、赤ちゃんも成長するにしたがって、入眠後はノンレム睡眠、朝方には、レム催眠に移行する形態に変わっていきます。

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